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夢値とあれと遊戯王 太陽は絶交日和
レベル4 これは全ての始まりであり、大いなる叙事詩である。
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ることが出来ないのである。
 服や装飾品だけがぷかぷか浮かぶその姿は、まるで透明人間でも中にいるようだった。
「お久し振りです、織羅さん」
 夢値はぺこんと軽くお辞儀をした。
「お、君がサンサーヴの子?初めましてー」
 と、オレラと呼ばれたのは樢を見つけると右の袖をフルフルさせた。
「え、えっと、こんにちは」
「いやぁ、話は聞いてるけど、本物見るのは初めてだなぁ」
(な、なんていうか……)
 樢は冷静に状況を見直した。
(こういうのにそんなに驚かなくなってきたなぁ……)
 とんでもないものに慣れてしまったものである。
「彼は、織羅(オレラ) 園羅(エンラ)さん。老舗なんでも屋『インヴィシ』の第2216代店長さんです。働く人です」
「店長なんて親がやってんの継いでるだけだって。俺は大したことしてないし」
 そう言いながらも園羅は嬉しそうだった。黒い翼がパタパタしている。
「んで、どうした?」
「それが、樢さんにサンサーヴについて説明したいのですが、これの機能がよく分からなくて」
 夢値は例のテレビを手に取った。
「なーるほど」
「地球の似たような物だと、チャ、チャキップのスプター?が出来るとかなんとかなのでこれでも出来るのかと思うのですが」
「チャプターのスキップが出来るのは市販にビデオだけだぞ?これは私的に作ったやつだから無理」
「え?」
「んーと、CM飛ばすだけなら、早送りすればいいじゃんか?」
「早送り、というのはどうやってするのでしょうか?」
「んー?」
 園羅はリモコンをスッと手に取ると「あー」と納得のいったように呟き、それを裏返した。
「この型ははっきり言ってフォーマが迷走してた頃のやつで、早送りと巻き戻しがリモコンの裏にあるんだよねぇ。自爆付き機能の質は評判いいけど」
「それ評判いいんですか!?」
 園羅がテレビをつけてリモコンをいじると、テレビに映っているCMが高速で消費されていった。
「ん。これでよし」
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」
 夢値と樢は頭を下げた。
「早送りと巻き戻しは押す度に速くなってくから、好きに調整してねー。んじゃ、またナナー」
 園羅は右の袖をシュッと上げると、自分で開けた扉の中に入っていった。
「あ、」
 夢値は手をパンと叩いた。
「また料金の話をするの忘れてました。経費だから遠慮なさらなくてもいいのに……」
 夢値がそんなことを呟いていると、本編らしき映像が高速で流れだした。
「これで、少し巻き戻せばいいんですね」
 夢値がリモコンを操作すると、やっと冒頭の映像が流れたのであった。


『う、うおおおお。俺は、これでさいきょになれる。見下してきたやつらに、復讐が出来るんだ』
 樢は視聴数分後には、欠伸を噛
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