暁 〜小説投稿サイト〜
駄目親父としっかり娘の珍道中
第80話 予想外の事は何時も予想外のタイミングで起こるから予想外と言える
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ですよぉ! これ程嬉しい事は私の過去の人生には全くありません。まさかあの不思議魔女っ娘トト子ちゃんが目の前に現れる何て夢にも思わなかったビックサプライズなんですからねぇ! これを逃す訳にはいきません! この好機に乗じて私の蓄えてある様々なコスプレ衣装を是非あの子にきて貰いたく……」

 話は其処で終わった。と言うのも、話している最中の武市に向かいさっきまで醜い口論を繰り広げていた神楽と木島の両名がダイビングキックを浴びせて武市をふっ飛ばしたからだった。

「きめぇ事に家のなのはを使ってるんじゃないネ!」
「だから先輩は何時まで経ってもロリコンなんすよ!」
「ロリコンじゃありません! フェミニストだって何度も言ってるでしょうが! 全く、そんなだからまた子さんは何時まで経っても私の秘蔵コレクションの価値が分からないままなんですよ。全く嘆かわしい」
「あんな気色悪いコレクションの価値なんて分かって溜まるかぁぁ! いっその事捨てちまえ!」

 何と言うか、呆れる反面安堵する新八だった。どうやら鬼兵隊の面々はなのはの中に秘められてる力には気づいていないようだ。
 前に新八達が海鳴市と言う別世界へ訪れた際に巻き込まれた『ジュエルシード事件』その際に時の庭園を訪れた際に一度だけなのはが用いた力。
 異世界の力である『魔法』の力。それも桁外れに強力な魔力を発揮して戦っていたのを新八は覚えている。魔法を用いて戦う人間は海鳴市を訪れた際に幾度か戦ったり共闘したりした事はあるが、その中でもなのはのそれは正に別格と言えた。
 もし、江戸の破壊を目論む鬼兵隊がその力を知っていれば少なくともコスプレをさせると言うバカな目的の為になのはを招く筈がない。まぁ、武市の嘘っぱちと言う可能性もないとは言い難いのだが、少なくともこいつらがなのはを戦力として招き入れようとしてはいない事が分かり安堵した。

「で、でもさぁ……仮にもコスプレをさせるにしてもその際にはなのはちゃんの了承がないと駄目なんじゃないかなぁ?」
「大丈夫ですよ。あの子も結構ノリノリでやってくれてましたしねぇ」
「なのはちゃん……そんな事してるの銀さんが知ったら、きっと発狂するだろうなぁ」

 そうは言いつつも、もしかしたら銀時も案外ノリノリでなのはのコスプレに協力したりするのでは? そんな心配が新八の脳裏を駆け巡る。
 ノリノリでコスプレをするなのはとノリノリでコスプレ衣装を選ぶ武市と銀時。想像しただけで寒気がしてきた。

「うむ、では早速副リーダーのコスプレ衣装とやらを買う為に服屋に赴くと言うのはどうだ?」
「あんたは何しれっと混ざろうとしてんだ! やらせないからね! あんたら歪んだ大人の妄想に純情な子供を巻き込ませて溜まるか!」

 仕舞には桂までもが悪乗りしだしてきた。此処の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ