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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第122話(第2部中断)
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「…………?え。う、嘘!?あたしの右目が……!」

目を開けた後何かの違和感に気付いたスカーレットが慌てて右目を隠していた眼帯を取ると、かつての事故で酷い傷を負っていた右目は完全に治り、視力が戻っていた。

「うふふ、用も済んだし、私達はこれで失礼するわね♪―――そういう事だから、彼女を私の許可なく処刑したり傷つけちゃダメよ?彼女は”私の使徒”なのだから。」

「リィンと再び会う日を目指して、絶対に生きてね……」

ベルフェゴールは監視ビデオを見つめてウインクした後アイドスと共に転移魔術でその場から消え

「…………………………フフッ、本当に甘ちゃんな連中ね………」

ベルフェゴールとアイドスが転移魔術でその場から消えると呆けていたスカーレットは治療された右目から一筋の涙を流しながら苦笑し、そのまま眠りについた。



〜バリアハート市内〜



「ねえ、ベルフェゴール。どうして彼女を”使徒”にしたのかしら?」

バリアハート市内をベルフェゴールと共に歩いているアイドスはベルフェゴールに尋ねた。

「彼女が永遠に生きる存在だとご主人様が後で知ったら、自分も……という流れになるかもしれないでしょう?だからよ♪ご主人様にはずっと生きてもらいたいしね♪」

「たったそれだけの理由で”使徒”にするなんて、貴女くらいよ……」

ベルフェゴールの答えを聞いたアイドスは苦笑したが

「―――それにメンフィルの”客将”である私の”使徒”になった事を知れば、メンフィルもスカーレットの事を少なくても殺したり傷つけたりはしないでしょうし、外交的な立場からして格下のエレボニアにも処刑はしないように命令する可能性も高いでしょう?私はこれでも”七大罪”の一柱だから、メンフィルにとっては客将かつ”七大罪”の一柱でもあって、いざという時の為の戦力として頼りになる私の機嫌を損ねるか私に生殺与奪権を握られたテロリスト一人の命を助けるかを天秤にかけたら、どちらに傾くか答えは決まっているようなものじゃない。」

「ベルフェゴール…………貴女、もしかして最初からそのつもりで…………」

ベルフェゴールの口から出た更なる答えを聞くと驚きの表情でベルフェゴールを見つめた。



「うふふ、ご主人様を好きになっていなかったら、さすがに”使徒”にするつもりはなかったわよ。」

「そう………………フフッ、貴女みたいな”魔神”、滅多にいないでしょうね。」

ベルフェゴールの答えを聞いたアイドスは微笑み

「あら、それはこっちの台詞よ。貴女が以前私達に話してくれた貴女の願い――――人間であるリィン(ご主人様)を心から愛していて、いずれは自分の”神核を与えて神格者”になってもらうか、”使徒”になってもらうかの方法で”女神”で
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