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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第119話
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ね。でも、この店のはどっちかっていうとフォーマルタイプっぽい。運動性が高いスニーカーなら新しいのが欲しかったんだけど。」
「うーん、色々とこだわりがあるんだな。団にいる時からそうなのか?」
「ん、お手伝いをしたお駄賃に団長にスニーカーを買ってもらって。………思えばあれが2番目のプレゼントだったかも。」
昔を思い出すかのようにフィーは目を閉じてリィンの問いかけに答えた。
「2番目……?」
「一つ目は……団長にもらった”クラウゼル”という名前だから。これだけは、どんなことがあっても絶対に手放さないと思う。わたしを―――”フィー・クラウゼル”にしてくれた、かけがえのないものだから。」
「……ああ、そうだな。俺も父さんにシュバルツァーの名をもらうことができた。お互い、今後も絶対に大事にしていかないとな。」
フィーの言葉を聞いたリィンは真剣な表情で頷いた。
「さっき、リィンにおぶってもらった時……少し、団長を思い出していた。」
「え……?」
「拾われて間もない頃、わたしをおぶってくれたことがある。広くて、頼もしくて………本当の父親みたいだった。」
「……フィー……」
「………でも、同時にようやく気付いた気がする。リィンの背中は………団長とはやっぱり違うって。Z組も”家族”だけど、それは団とは違う”家族”……ただみんなに守られていたあの頃と同じじゃ、だめなんだって。」
「あ……ああ、そうだな。同じZ組である以上、俺達は支え合わないと。どちらかが一方的にじゃなく、互いが互いを守れるように。」
フィーの意見に一瞬呆けたリィンだったがすぐに頷いて表情を引き締めた。
「ん、そのためならゼノたちに学んだ猟兵の力だって存分に振るえる。……がんばろ、リィン。同じZ組の”家族”として。」
「ああ、勿論だ……!」
その後、フィーのブーツの修理が終わるまで店内を見て回った後フィーと別れたリィンは街道に出る出入り口付近のベンチで座っているトワに気付き、近づいた。
〜中央広場〜
「……………………」
「会長、どうかしたんですか?」
ベンチに座って艦長の帽子を持って辛そうな表情をしているトワが気になったリィンはトワに話しかけた。
「あ……ううん。何でもないんだ。アルバレア公をプリネちゃん達に―――メンフィルに引き渡して何とかメンフィルが再びエレボニアに攻め入る時間を伸ばす事ができた……そう思ったら何だか気が抜けちゃって。その、待ち合わせには戻るからあんまり気にしないでね。」
「(なんだか元気がないような……ちょっと話していこうかな?)その、俺もここで休んでいっていいですか?気持ちのいいそよ風が吹いていて良い気分転換になり
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