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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第109話
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身から魔力を解放すると淡い光が娘を包み込み、光が消えると娘はうっすらと目を開けた。
「う……ん……?」
「あ……っ!」
「嘘っ!?」
「おお、ルイセ……!よかった、目が覚めたんだな!?」
「姉ちゃん!?」
目を覚ました娘にリィン達が驚いている中、娘の家族たちは涙を流しながら娘を見つめた。
「おとう……さん……?ロビン……?それにサラさん……やZ組の皆さんも……どうして……?」
「お前の見舞いの為に皆さん、来てくれたんだ!」
「そう……なんだ…………ありがとう……ござい………………」
家族の言葉を聞いた娘は再び眠りについた。
「ルイセ!?」
「目を覚まして、ルイセちゃん!」
それを見た父親やサラ教官は慌てたが
「―――まだ体力が完全に回復しきっていない為、眠りについただけです。そちらの方の状態を見る限り峠は既に越えていますでの安心してください。」
「そ、そうだったんですか……ありがとうございます、聖女様!このご恩、一生忘れません!」
「ったく、それならそうと先に言ってよね。一瞬焦ったじゃない……」
ティアの説明を聞くとそれぞれ安堵の表情で溜息を吐いた。
「それでは私は他の患者の治療がありますので、終わったらまた状態を確かめさせて頂きます。」
そしてティアは他の患者の許に向かい、治療をし始めた。
「まるで”奇跡”でしたね……」
「ん……さすが”癒しの聖女”の二つ名を持っているだけはあるね。」
呆けた様子でティアを見つめるエリスの言葉にフィーは頷き
「”治療”はイーリュン教にとって専門分野よ。この場は専門家である彼女達に任せてあたし達は他の場所を見て回りましょう。」
「……そうですね。」
その後町の見回りを再開したリィン達は焼き尽くさせ、滅茶苦茶にされた大市を見て絶句した。
〜ケルディック・大市跡〜
「あ………」
「内戦の状況でありながらもあんなに栄えていた大市が……」
「ひ、酷い……!」
「……滅茶苦茶だね。」
「……………………ッ!」
破壊尽くされた大市跡を見たリィンやエリス、アリサは悲痛そうな表情をし、フィーは辛そうな表情で呟き、サラ教官は怒りの表情で身体を震わせ
「…………ッ……!」
「ユーシス……」
唇を噛みしめて辛そうな表情で拳を握りしめるユーシスの様子に気付いたミリアムは悲しそうな表情でユーシスを見つめた。
「お主達も来ていたのか……」
その時オットーが部下を連れてリィン達に近づいてきた。
「元締め!ご無事で何よりです……!」
「怪我とかしていない?」
オットーを見たリィンは安堵の表
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