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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第1話「道導(みちしるべ)」
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を始めた。
一方、天桐はいくつかの雑誌コーナーを歩いて周り適当な本を読んでみようと探していた。
するとスポーツ関連のコーナーに戦車道の雑誌を見つけた。
天桐は、試しに雑誌を手に取り開いて見た。
内容は、戦車道のプロ講座や大会結果など戦車道に関する様々な情報が載っている。
読んでいると天桐は何かふと思ったのか。
「て、俺には関係ないじゃん」
雑誌を閉じて戸棚に戻した。
本屋を出た三人はしばらく近くの公園で談笑した。
それからいつも通りに時間が来たため、
「じゃあ、俺バイトいくからお先に」
「僕は、こっちだから」
「あぁ、また明日」
三人は別々の道を歩いた。
いつも通りに天桐は、一人でアパートに帰る道を歩いた。
例のコンビニの前を歩いた時だ。
「ねぇ、君」
不意に誰から声を掛けられた。
「うん?」
周りを見渡すと自分を見る男が立っていた。
「やはり君だったか」
天桐に話しかけたその男の顔には見覚があった。
「おじさん、この前コンビニの」
昨日、このコンビニでヤンキー三人組にやられていた中年男性だ。
「覚えていてくれたか。昨日、ここで君に助けてくれたおじさんだ」
その中年男性は天桐の元に歩み寄っていった。
「いや、君がこの辺に住んでいると思ってね。待っていれば、もしかすると会えるんじゃないかって少し待っていたんだよ」
と中年男性は言う。だが、額の汗を見るとコンビニの外に1,2時間位立っていたんじゃないかと思えた。
「是非、昨日の礼がしたいんだ。少しいいかな?」
「えぇ、・・・いいですよ」
と何気に仕方なく言葉を返した。断ってもまた言ってきそうだったからだ。
話し合った結果、礼として何かをご馳走になることになった。
ちょうど近くの加埜先輩家の喫茶店があるので、天桐はそこを提案して向かった。
店に入ると、バイトの女の子が接客をしてくれた。その時間、店に先輩はいなかった。
「さぁ、私のおごりだ。遠慮しないで好きなものを注文しなさい」
「は、はい」
テーブルに着いた天桐は、メニューを見開いて何を注文するべきか考えた。余り高いものは失礼かもしれないと思い。
結局、店で一番高くて美味しいジャンボパフェを頼んだ。
奢りとはいえ少しは遠慮しようと思ったが、おじさんの雰囲気からみて思ったことに、今月の小遣いが少し厳しいのもあって美味しくて少し高いものを食べたいと思っていた。
タダで食べられるのならいいかなという少し欲が出た結果、
ジャンボパフェになった。
しばらくして、
「お待たせしました」
バイトの女の子は、注文したジャンボパフェと中年男性のコーヒーをテーブルに置き
「ごゆっくりどうぞ」
と伝票を置いて去って行った。
「じゃあ、ごちそうになります」
天桐は、そういい。
「あぁ、どうぞ召
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