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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第1話「道導(みちしるべ)」
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の進路相談が終わるのを待っていてくれた。
「じゃあ、今日は士良に奢ってもらおうか」
「そうだな。じゃあ、士良ゴチになります」
「おいマジかよ。今月少し厳しんだけど」
ポケットの財布の残金を確認する。
「まぁ大丈夫かな。じゃあ、いつもの店な」
三人は、学校を出て町に向かい歩き出した。

歩き始めて5分程で足を止めた。
目の前には、古い西洋風のレンガの2階建ての建物だ。
建物には、[喫茶店 可華蜜(かげみつ)]と掛かれた看板が付けられている。どうやら喫茶店ようだ。
天桐達は、店の玄関口に向かいオープンとある札の付いたドアを開けた。
開けた瞬間に、(カランカラン)とドアの上についている鐘が来客のことを店の人に知らせる。
すると、店の奥から金髪に染めた天桐達とさほど年が離れていない黒色の前掛けを着けた青年が出て来た。
「いらっしゃいませって、お前らか」
その青年は天桐達とは知り合いのようだ。
「先パイ、ちーす」
「加埜先輩、いつもの3名です」
「相変わらず、見た目がもろヤンキーだな。客が逃げちまいそうだ」
「うっせえ。早く奥のテーブル空いてるから座れ」
この青年は加埜 進一(かの しんいち)。天桐達の高校で今年の3月に卒業した1つ上の先輩だ。
加埜に言われた三人は奥の四人用テーブル席に着いた。
「で、何にする?」
加埜はオーダー用の紙とペンをもって注文を聞く。
「うんじゃあ、俺は、メロンソーダ」
「僕は。カフェオレ」
矢元と城ノ崎はメニューを見ずに答える。
「士良は?」
「じゃあ、カルピス」
「はいよ」
メニュー書き終え店の奥に戻って行った。
それから三人は少しばかし談笑をはじめた。
すると、城ノ崎が
「で、どうなったの進路の話は?」
先ほどの進路相談のことで聞いてきた。
「あぁ、来月までに希望用紙を出せって」
「まぁ、まだ決めれないなら仕方ないかな」
少し不安げに天桐に言う。
「二人は、進学と就職だったな」
「うん、僕は、東京の大学に進学する予定だよ」
城ノ崎はそう答えると矢元も続けて
「俺は、一応就職だけどな。親父の知り合いが経営している運搬関係の会社。学園艦に物資を運んだりする仕事らしい」
三人で話をしていると何かの音がなり始めた天桐は、音の方を向いた。どうやら店に置いてあるテレビでスポーツ特集をやっているようでその音楽だったようだ。
「それでは、次は戦車道の話題です。今回、去年で全国大会8連覇を達成した黒森峰女学園に取材を取りました」
テレビの中で司会の女性が言うと、画面に戦車の画像が映りだした。
「おい、持ってきたぞ。それと親父がこれもサービスしろって」
ちょうど加埜が注文したものが載ったトレーを持って来た。トレーには、三人が注文した3つのドリンクの他に注文もしてい
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