第2話
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ンを見つめた。
「残念ながらレンはどこかの会社の魔導杖のテスト要員じゃないわ。この魔導杖はエプスタインどころかヴェルヌにラインフォルト、ZCF、それぞれの技術を元にして作られた特注の魔導杖だから、この世に一本しかないとっても珍しい魔導杖なのよ♪」
「ハアッ!?」
「ええっ!?エプスタインにヴェルヌ、ラインフォルトとZCFの技術をそれぞれ元にして作られた特注の魔導杖って………そんなの、どのメーカーにも顔が利く人物でないと用意できないわよ?」
「……先程レンさんはある人物の”依頼”によってその魔導杖を使っているとの事ですが……その人物とは一体誰なのですか?」
(ま、まさか……)
レンの説明を聞いたランディとエリィはそれぞれ驚き、ティオは戸惑いの表情で訊ね、ある事に気づいたロイドは表情を引き攣らせた。
「”Ms.L”っていうとっても優しいお姉さんよ♪」
「ええっ!?レンちゃんはあの”Ms.L”とお知り合いなの……!?」
「お嬢はその”Ms.L”ってやつを知っているのか?」
レンの答えを聞いて驚いている様子のエリィにランディは不思議そうな表情で訊ねた。
「え、ええ………。――――”Ms.L”。まるで神がかっているかのように彼女が手を出した相場や株は後にすべて上場し、それらによる配当金等で莫大な富を築いた彼女は株や相場で莫大な資産を増やしながら”ラインフォルトグループ”や”エプスタイン財団”のような世界的大企業の大株主の一人となり、彼女が会社経営に口を出せばその企業に莫大な利益をもたらすことから、”現代の福の神”として称えられ、彼女が大株主となった企業は彼女の発言権は無視できなくて、企業によっては彼女が持つ権限の方がその企業のトップよりも上で、彼女の総資産は二大国―――いえ、IBC(クロスベル国際銀行)を経営しているクロイス家をも上回るとも噂されているわ。」
「”Ms.L”………データベースにも載っています。唯一判明しているのは性別が女性である事だけで国籍、本名、年齢等すべてが謎に包まれているゼムリア大陸一の資産家で、エプスタイン財団の”大株主”でもあります。同時にエリィさんの話にあったように彼女はラインフォルトやヴェルヌを含めた数々の企業の”大株主”でもありますね。ちなみにエプスタイン財団では財団のトップである”会長”と同等の権限を持つ方ですね。」
「ハアッ!?じゃあ小嬢はそんな滅茶苦茶スゲェ金持ちと知り合いなのかよ!?」
(知り合いどころか”Ms.L本人”なんだけどな……)
エリィとティオの説明を聞いたランディが驚いている中ロイドは苦笑していた。
「うふふ、ある仕事でMs.Lと知り合ってね。その縁でこの魔導杖のテスト要員としてレンがMs.Lに選ばれた
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