第2話
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
り俺達の手出しは必要なかったな……」
手配魔獣達の撃破を確認して武器を納めたレンにロイドは苦笑しながら仲間達と共にレンに近づいた。
「まさかたった一人で3体の手配魔獣をあんな短時間で撃破するなんて、やっぱりあのアリオスさんと同じA級正遊撃士だけあって、幼いけど実力は私達よりも圧倒的に上ね……」
「うふふ、レンは”天才”だからこんなの、できて当たり前よ♪」
「普通、自分を”天才”って言いますか?それよりもレンさんにいくつか聞きたい事があるのですが……」
疲れた表情で自分を見つめるエリィの話に小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンにジト目で指摘したティオは気を取り直してレンを見つめた。
「何かしら?」
「レンさんが持つ魔導杖らしきその杖……エプスタイン財団の魔導杖のテスト要員であるわたしも初めて見るタイプの魔導杖なのですが……一体どこでそれを?」
「しかもその杖でティオすけと違って、身体能力による戦技を使った事も驚いたが杖で”斬撃”による戦技も使ったよな?もしかしてその杖には”仕込み刃”が仕込まれているのか?」
「あら、ランディお兄さんは中々目聡いわね。ランディお兄さんの推測通り、この魔導杖には刃――――”仕込み刀”が仕込まているわ。―――こんな風にね。」
ティオの質問に続くようにしたランディの質問に目を丸くしたレンは魔導杖の鞘を抜いてロイド達に魔導杖に仕込まれている”仕込み刀”を見せた。
「これは東方の剣――――”刀”か………」
「ティオちゃんが使うクラフトでも魔導杖を剣に変形させるのがあったけど……あれとは違うのかしら?」
「いえ、あれは魔導杖を変形させて導力エネルギーを収束した刃を発生させるもので、この刃とは根本的に違います。この刃は”杖自身が刃になっています”から。―――それでレンさん。その魔導杖は一体どこで手に入れたのですか?」
レンが見せた”仕込み刀”をロイドは興味ありげな表情で見つめ、エリィの疑問にティオは静かな表情で答えた後真剣な表情でレンに訊ねた。
「うふふ、実は魔導杖の事を知って、魔導杖に興味を抱いたある人物の伝手によって完成したこの魔導杖の実戦運用をその人物に依頼されて使っているのよ。」
「え……じゃあレンちゃんもティオちゃんと同じ魔導杖のテスト要員なのかしら?」
「……少なくてもエプスタイン財団の魔導杖のテスト要員でレンさんはいません。……まさかレンさんは財団以外の他社が開発した魔導杖のテスト要員なのですか?ラインフォルトやヴェルヌ、ZCF(ツァイス中央工房)も独自の魔導杖の開発をしているとの話は聞いていますし。」
レンの説明を聞き、レンの事を推測したエリィの推測を否定したティオは真剣な表情でレ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ