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逆襲のアムロ
32話 特務 3.7
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気が付いているかい?」

ガルマはブレックスに言われて、周囲を見渡した。何もないが何かが騒めいている、そんな感覚を感じるような気がした。

「そう、そう思い込むにもそれには何らかの要因があるのだよ。それは蓋を開けて見なければ分からないが、敵さんもそうさ。勝負所に油断をする訳が無い。必ず攻めてくる。と言うことは、まだ勝負になっているということさ」

ガルマはブレックスの言うことに成程と感心した。決まりきった勝負事でも、手を抜けば負ける。決め手を確実に行使してこそ勝利を得ることができる。それまでは一つの油断も両者ともしてはならない。それが勝負というものだから。

ブレックスとガルマは目的の部屋の大きな扉の前に立った。

「さて、戦いにいこうか」

「はい」

ブレックスとガルマは部屋の中へ悠然と入っていった。


* インダストリアル1 聖櫃へ通ずる道 3.8 16:30

アムロとベルトーチカはインダストリアル1のとある通路より暗がりの秘密の通路へと特務文面の指示する方向へ足を進めていた。すると目の前に階段が現れた。下りることに気温が下がっていく感覚にだった。

「アムロ・・・なんか寒いわ」

「そうだな、まるで地獄へ通じる黄泉の道のようだな」

「バカ!そう私を脅して何か得でもあるの?」

「あるさ。もっと近くに寄って離れないようになと」

そう言うとベルトーチカがアムロの腕にしがみついて歩いた。
薄暗くも足元は照らされていて、永遠と続く螺旋階段を下りていた。

・・・

永遠とは続かず終点についた。
とても広い広場だったが、周囲がとても真っ暗だった。

「・・・ここでいいのか」

アムロがそう呟くと、知らない声が答えた。

「ここでいいのだよ」

アムロとベルトーチカがハッと驚き、声のする方へ向いた。するとその方向にスポットが辺り、
冷凍睡眠装置に横たわるサイアム・ビストが居た。

「・・・誰・・・どちら様で」

アムロがそう言うと、サイアムはそのベットをゆっくりと垂直近くまで起き上がらせた。

「・・・白き英雄よ。私はこの世の理を傍観する者だ」

「まさか・・・ビスト!」

ベルトーチカがそう叫ぶとアムロが不明瞭な顔をした。

「ビスト?知らないな」

「アムロ!この老人はこの世の黒幕よ!ビスト財団の宗主。全ての事業はビストに通じると呼ばれる大物」

アムロは人物の大きさに実感が掴めずにいた。ベルトーチカは興奮をしていた。ベルトーチカは仮にもジャーナリストの端くれ。彼らにとっての生ける伝説なんだろうとアムロは考えた。

「で、そのビストさんが何で政府特務と関わりが?」

サイアムはアムロを見て、ふと笑みがこぼれた。

「フッ
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