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逆襲のアムロ
32話 特務 3.7
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球が閉ざされたら一気に宇宙は飢えるな」

ブライトがそう言うとシャアは頷く。

「グレミーは思った以上に先見の明があるようだ。簡単に矜持を捨て去ることができる。これは凝り固まった大人にはできない」

ブライト、アムロとも頷いた。

「そうだな。だからこうもにらみ合いになっているわけだからな」

アムロがそうぼやくと艦橋にベルトーチカが入って来た。

「アムロ!貴方宛てにとんでもないものが届いたよ!」

ベルトーチカが血相を変えていた。今度は紙媒体の文書だった。アムロはベルトーチカより文面を受け取ると、アムロが難しい顔をした。

「政府特務だと・・・」

アムロがそう発言するとブライトがその文面を覗き込んだ。

「(アムロ中佐はこの文面到着直後政府直属の特務部隊へ編入を命ずる。サイド6へ単機で赴かれたし。そこにある彫像を無事ダカールのゴップ議長まで輸送することが任務である)」

ブライトがアムロの代わりに読み上げるとアムロは露骨に嫌な顔をした。

「こんな時期に政府特務!オレのガンダムが戦力で重要である時に!」

ブライトはため息を付いた。アムロに「あきらめろ」と告げた。シャアも首を振った。

「軍に帰属している限り、君はスポンサーに従わなければならない。ましてエゥーゴに属しているのだ。ここで政府特命を固辞することはエゥーゴを不利にする要因でしかならない」

シャアがそうアムロに告げるとアムロはぐったりと肩を落とした。

「・・・そうだな。ブライト、ゲタを借りる」

「サイド6だな。行き先は?」

「インダストリアル1だ」

アムロは静かに艦橋を後にしていった。ベルトーチカはそれを追って行った。
艦橋に残ったシャアはふと考え、トーレスに通信回線をアクシズにつなげて欲しいと依頼した。

すると数分後、モニターにマハラジャ提督が映った。

「何か急用でしょうか総帥?」

「ああ、提督からの通信文を読みました。アクシズからもグレミーへ支援をお願いしたい」

「無論そのつもりでした。総帥の指示待ちでしたので明日にはグレミーの下へ支援物資や人員を提供致します」

「流石だな。手際が良い」

「恐縮です。この運動が宇宙の救いの一筋になればよいですが・・・」

マハラジャも食料難について考えていたらしいとシャアは思った。今までは連邦も民間までの統制はしなかった為、食料需給については問題皆無だった。しかしエゥーゴらの地球解放運動がティターンズの焦土作戦を促していった。それに宇宙も敏感に反応していた。

「この長い厭戦も未だ人口は50億以上いる。彼らを見殺しにはできない。それは我々の責務でもある」

「その通りです総帥。統治者、指導者は決してあんな悪辣な非人道的なこ
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