第02話:落第騎士vs紅蓮の皇女
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「どういうことですか!」バンッ
黒鉄一輝in理事長。まさかの本日二度目である。
そして一輝の目の前ではステラが理事長の机に手を叩き付けて猛抗議中である。
「だ、か、ら!何故私とそこの変態が同じ部屋なんですか!」
「いや、変態って...」
「何か申し開きでも?」ギロリ
「い、いえ...申し開きはありません」
コワイ。テレビで見るようなお姫様キャラは何処にいったというのか。
「先程説明しただろう?同レベルの者同士で部屋を組ませ、切磋琢磨できる環境を作る。そのための措置だ。」
「何故男女が同室なんですか!」
「そうだそうだー」
「ステラ・ヴァ―ミリオンと黒鉄一輝の同レベルがいなかった。要は余りものだ。」
「え、貴方もAランクなの!?」
「いやいや、逆だよ逆。Fだよ。使えるのも最低限の身体強化くらいで、評価項目の殆どが最低ランクだね。去年は授業すら受けさせて貰えなかったから休学してたんだ」
「何よそれ!男女同室でしかもFランクとだなんておかしすぎるでしょ!」
「だから言っただろう、余りものだと。それに男女同室のペアなど他にもある。君達だけではないのだよ。」
「ですが!」
「はい、ワカリマシター」
「は?」
うん、自分たちだけではなくて他のところも同じって言うなら文句を言えないな。少なくとも男女同室のペアが全て反対意見を出さないと抗議する理由が無い。今回みたいに「他の奴らは我慢してる」って言われておしまいだ。
「ちょっと、何諦めてんのよ!ハッ、まさか私と同室になって厭らしい事をしようと――」
「してない!してないから誤解はやめて!」
「ほう、どのような間違いが起こるのかね?」
「理事長も煽らないで!」
「人の着替えを覗いた癖に!」
「確かにそうだけども!」
「さっきは私の下着姿をガン見してた癖に!」
「えーと...」
「厭らしい目で、嘗めるように、じっとりと視姦してきたくせに!」
「いやいや、綺麗な女性がいたら見惚れてしまうのは当然だから!」
「へ?」ボンッ
褒め言葉を受けていきなり頬を朱く染めて、真っ赤になったステラを見た一輝と黒乃は視線を併せ――
「ちょろいな」
「ちょろいですね」
「〜〜っ、ちょろくない!」
再び再燃したステラを宥めるに、十秒もいらなかったという。
???
「さて、とりあえずお前たち二人は当面の間寝食を共にする訳だ。仲良くしたまえ」
「…仕方ないから条件を出します。」
「条件?」
再度黒乃がステラを説き伏せた後、ステラが譲歩の形をとったので一輝はこれ幸いと従順な態度をとることにした。
これ以上問題を起こさないように、穏便に、平和に、円満に。多少の譲歩は仕方がない――
「一つ
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