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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五話 ライトニング
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めた。
さっきまでのよそよそしさは、だいぶ取れたようだ。
(オレの役割、終了)
先ほどまでは、フェイトを通して話をしていたエリオとキャロは、今は直接話している。
そんな二人を見て、アスカは安心したように食事を進めた。
そのアスカを、フェイトは感心したように見ていた。
一時間ほど和気あいあいと話していたが、フェイトが残してきた仕事があると言って解散する事になった。
「アスカ、ちょっといいかな?」
エリオと共に部屋に戻ろうとしたアスカを、フェイトが呼び止める。
「は、はい?何でしょうか?」
アスカは緊張した面もちでフェイトを見る。
エリオに先に戻っていろと合図を送って、フェイトについて行く。
(オレ、何か怒らせるような事をしたか?)
出てきた冷や汗を拭うアスカ。
エリオの保護者で、直属の上司。
更になのはと並んで管理局内でも超有名人のフェイトである。緊張しない方がおかしいだろう。
そのフェイトの足がピタリと止まる。
「その……今日はありがとう」
「……………………はい?」
思わぬ言葉に、アスカは間の抜けた返事をしてしまった。
「エリオとキャロの事。少しでもお互いの事を分かってもらおうとしたんだけど、中々上手くいかなくて。でも、アスカが二人の距離を縮めてくれた」
フェイトがアスカの目を見て笑った。
「えぇ?いや、まだ二人が固い感じがしたもので!」
フェイトに見つめられ、裏返った声を出してしまうアスカ。
(ヤバ!この人、年上なのにスゲェ可愛い!)
と思っても口にはできない。
「た、たぶん、共通点はハラオウン執務官だと思ったので、きっかけを作っただけです!あとは、本人達が勝手に喋っただけッスから」
赤面して答えるアスカ。
「ううん、アスカは凄いよ。私のできなかった事をやってくれたんだから。本当にありがとう」
「き、恐縮です…」
そのまばゆいばかりの笑顔に、まともにフェイトを見られなくなったアスカは目をそらした。
(か、勘違いしちゃうでしょ!勘弁してください、執務官!)
「エリオとキャロの事、よろしくね。同じライトニングとしてだけじゃなく、ね?」
フェイトの言葉に、わずかだか陰を感じるアスカ。
(あの二人の過去…なんか重そうだな)
「もちろんです。兄貴代わりにはならないかもしれませんが、できる限りの事はします」
アスカの言葉に、フェイトは嬉しそうに頷いた。
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