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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五話 ライトニング
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う、エリオ。アスカって呼んでくれ」

一瞬戸惑ったものの、差し出された手を満面の笑みで取るエリオ。

「はい!よろしくお願いします、アスカさん!」

(さん付けか。まあ、いいか)

随分としっかりしたお子さまだな、自分はこれくらいの年齢の時は、かなりやさぐれいたのにな、と思うアスカだった。

「エリオは何歳なんだ?実は見かけより歳喰ってるとか?」

アスカは疑問に思った事を口にしたみた。

管理局、油断していると外見通りの年齢じゃない○リババアがいたりするので危険である。

「そんな事はないですよ。ボクは十歳です。アスカさんは何歳なんですか?」

エリオは笑いながら答え、逆にアスカに質問してきた。

「オレか?オレは16歳だ。よく見かけよりも幼く見えるらしいけどな」

困ったもんだよ、とアスカは肩を竦める。

「ボクから見れば、充分大人だと思いますよ」

「ん、そうか」

そう言われてちょっと嬉しくなるアスカ。笑ってエリオの頭をグリグリと撫でる。

エリオも嬉しそうに撫でられるがままにしていた。

「ところで、エリオはフロントメンバーなのか?」

アスカはまさかな、と思いながら聞いてみる。

「はい!コールサインはライトニング3。ポジションはガードウイングです」

当たり前のようにエリオが答える。

「え……ライトニングって事は、オレと同じチームか?ライトニング5だ」

マジか?とエリオを見ると、笑顔で頷いた。

「アスカさんと同じチームですね、よろしくお願いします」

「……おう、こっちこそよろしくな」

完全に毒気が抜かれたような、ポカンとした表情になるアスカ。

(訳ありか、天才か。10歳で入局とはね、高町一尉並かよ)

まいったね、とは思いはしたものの、顔には出さずに取り留めのない会話を続ける。

初めて出会った者同士、色々と話しているうちに時刻は夜の7時になった。

「メシでも食いに行こうか?食堂はもう使えるらしいから」

エリオを食堂へと誘ったが、彼は少し気まずそうにアスカを見た。

「あの……ここの食堂でなんですけど、実はこれから保護者の方と食事をする約束をしていて……」

申し訳なさそうに言うエリオ。

「ああ、そうなんだ。別にオレに気を使う事はないから行ってこいよ」

気にすんな、と言ってからアスカはエリオの言葉に引っかかった。

「保護者の方?どう言う事だ?」

普通なら、お母さんとかお父さんとか言うだろうに。

思わず聞き返してしまったアスカ。

「あ……いや、その……ボクを引き取って育ててくれた方ですので」

少し言いにくそうに、だがはっきりとエリオは答えた。

「……そうか、悪い
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