暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 24 「地上本部襲撃」
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ガシェットが突如現れたらしい。おそらく前と同じように召喚魔法で転移されてきたのだろう。
 これだけでも局員達の精神を揺さぶるには十分だと思われるが、敵は更なる一手に打って出る。地上本部に目掛けて砲撃を放ってきたのだ。さすがに地上本部だけあって1回の砲撃で崩壊するような柔な造りにはなっていないが、本部だけあって相応の局員が働いている。それだけに死傷者は間違いなく出ているはずだ。

「――っ、来やがったか!」
「内部に居るはやてちゃん達と連絡が取れないです!」
「落ち着け、連絡が取れないのはおそらく大量のガシェットによって高濃度のAMFが発生しているからだ」

 公開意見陳述会は本部でも安全性の高い場所で行われている。先ほどの攻撃ではやて達に被害が出ているとは考えにくい。
 が、内部警備に着いていたはやて達はデバイスを俺達に預けている。デバイスがなくてもある程度の魔法は使用できる人物達ではあるが、AMFで本部が覆われていることを考えると壁を破壊したりできるほどの威力は出すことが出来ないだろう。
 また局員達に指示が何も飛んでこないことを考えると、通信系がやられている可能性が高い。となると独自で判断して行動する他にないだろう。ならば……

「ここに居ても意味がない。まずは本部に向かうぞ」
「ああ、爆発の規模からしてかなり広範囲で色々と起きてやがる。なのは達にデバイスを渡して戦力を整えねぇと対応が追い付かねぇ。フォワード、急いで向かうぞ!」
「「「「――はい!」」」」

 俺にヴィータ、リインにセイはそれぞれバリアジャケットを纏う。フォワード達もそれに一瞬遅れる形ではあるが、それぞれデバイスを起動させてバリアジャケットを纏った。臆している様子はないので十分に動くことは可能だろう。
 本部の方へ向かう中、地面に倒れている局員達を度々見かける。ただ外傷らしい外傷は確認できない。どうやら気を失っているだけのようだ。

「解析してみたところ、どうやら皆さんはガスによってやられたみたいです。ですがガスは致死性じゃなくて麻痺性、これならバリアジャケットに術式を施せば防げます。今すぐ皆さんに術式を施します」
「頼んだ。……しかし、敵は何を考えてやがんだ。本部の無力化が狙いか?」
「それだけが狙いとは考えにくい。おそらく他にも目的があるはずだ」

 それが何なのかまでは現状では予想が付かない。いや、予想できることはあるが決定的な理由に欠けてしまっているというべきか。それだけに迂闊に動くわけにもいかず、また様々な状況に対応するための人材が必要になる。やはりまずはなのは達にデバイスを渡さなければ……。

「ちっ……近づいてんのに内部との通信妨害はひでぇままだ。ロングアーチ、そっちで何か分かるか?」

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