第8話 まきりんぱな
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しばらくして若い女性の声がインターホン越しに聞こえる。
「...はい、どちらさまですか?」
「ふえっ!え、えっと...同じクラスの小泉花陽と」
「2年の笹倉大地....です」
「....ちょっと待っててね」
そのあとすぐに玄関が開き出てきたのは先ほどの女性。
若くて美人で目の当たりを見ると西木野さんとおんなじだな〜と思った。
西木野さんのお姉さんかなと思ったけど、ことりの母つまり理事長もあの若さで母親だから質問していいのかして悪いのか悩んでしまった。
「ふふっ、ごめんなさいね今真姫は病院の方に顔をを出してるから少し家でくつろいでいって」
「は、はい....」
「病院...ですか」
「ええっ、うちって病院を経営していて将来あの子が継ぐことになってるの」
衝撃事実発覚!西木野さんはいいとこのお嬢さまだった。だとしたらこの豪邸も頷ける。
「さ、入って入って。高校生になってから友達1人連れてこなかったから心配だったの」
「そ、そうなんですか....」
そりゃそうですよ西木野さんの....お姉さん(??)
だってあの子いつもツンツンして棘のある子ですからみんなに誤解されると思いますよ。多分典型的なツンデレなんだと思います。
俺と小泉さんはそのままリビングに通され、わざわざ紅茶とクッキーまで出してくれた。
周りを見渡すと壁に賞状とか写真とか飾られ、棚には他種類のトロフィーやメダル。近づいてよく見るとピアノの最優秀賞とかとか書かれていた。
やっぱり....それくらいの実力はもってるよな。
「じゃあ少しだけ待っててね」
そう言い残して西木野さんのお姉さん(?)は奥へ消えていった。
取り残された俺と小泉さんは何をしたらいいかわからず、紅茶を飲む音と、時計の針の音だけがこの部屋を支配していた。
数十分後、玄関のドアが開く音と「ただいま〜」という西木野さんの声が聞こえた。
「あら真姫、お帰り。」
「ママなに?友達が来てるって?」
「「っ!!」」
2人は驚いて顔を見合わせる。なんと姉だと思っていた方は西木野さんのお母さんだった!!!!!
なんで俺の周りにいる人のお母さんはこんなに若いのでしょう...
「いいからいいからリビングにいるわよ」
「まったく.....あ」
リビングに入ってきた西木野さんは俺らも見てちょっと驚いたような顔をした。
「あ、あなたたち....」
「ど、ども」 「こんにちは...西木野さん」
後ろで西木野さんのお母さんは微笑み、「真姫の紅茶を持ってくるわ」
といってキッチンへ消えた。
西木野さんはため息をついて向かい側のソファに座る
「なん
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