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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十八話 オーブンでの蒸し焼きは御免こうむります。
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キルヒアイスがハッチを閉めた。転瞬、二人は燃え上がったが、自動消火装置が作動し、すぐに消し止められた。
「こちら、機関室。船外作業完了。ローメルド少尉の尽力で、ザイデル伍長、及びベルトラム大尉・・・・無事、帰艦なさいました」
艦橋に歓声が響き渡った。
「まだ終わっていない!!恒星風、来るぞ!!!」
ラインハルトが叫んだ。
「姿勢制御、完了!!」
「恒星風到達まで、後15秒!!」
「恒星風到達と同時に機関始動!!最大出力で戦場を離脱する!!」
「10・・9・・8・・7・・6・・5・・4・・3・・2・・1・・機関始動!!」
『動けェェェェッ!!!』
全員が大声で叫んだ。
しばらくして――。
医療室では、アデナウアー艦長がようやく意識を取り戻した。
「おお、気が付いたか」
「あぁ・・・先生か。艦は、どうなっている?」
「あぁ、あんたの見立て通りだよ。あの坊やたち、それからあの嬢ちゃんたちがやってくれた。見事だったよ」
「そうか・・・そうか・・・・。副長はどうした?」
「生きているよ。大やけどを負ったがね、命に別状はない。部下を助けて、自分を犠牲にしようとしていた。それを嬢ちゃんの一人が救ったんだ」
「そうか。立派な副長、立派な部下たちだな」
艦長はそういうと、再び意識を失った。
「あぁ。みんな立派だよ」
しみじみと軍医が言った。
数時間後――。
「こちら、駆逐艦ハーメルン・ツヴァイ、艦長代理ラインハルト・フォン・ミューゼル中尉。アルトミュール恒星系で敵艦隊と遭遇戦。僚艦はすべて撃沈、来援を乞う。繰り返す――」
『こちら・・・メルカッツ艦隊所属、巡航艦フレーシェル。貴艦の通信を傍受した。既に一個艦隊がそちらに向かっている。合流されたし』
「こちらハーメルン・ツヴァイ、来援を感謝する!」
通信を切ると、ラインハルトは初めて表情を緩めた。それは誰もが同じことだった。皆が喜びの声を上げる中、ティアナがそっとフィオーナに話しかけた。
「やったわね。全員、生きて戻ることができたわ。これ、原作よりもいい結果よね」
「ええ・・・ロルフもベルトラム大尉も、生きて戻ることができたのよね。でも・・・・」
「でも?」
「大尉は、どうなるのかなぁって思って・・・・。大丈夫かな?」
原作と違い、生きて戻った大尉は、兵卒を射殺しようとした事、結果的に誤った判断で艦を危険にさらしたことなどから、軍法会議にかけられるかもしれない。もっともそれはラインハルトのほうも同じことだったが。
ティアナは大尉の命綱を引っ張った時、そんなことまでを考えていなかった。ただ、体が勝手に動いたのだ。
アルトミュール恒星系から離脱できた後で、ベル
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