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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十八話 オーブンでの蒸し焼きは御免こうむります。
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という段階にきていたが、ここで大きな問題が起こっていた。
姿勢制御スラスターの一基が故障してしまっていた。故障した13番スラスターは、艦尾をアルトミュールに向ける際に必要なものであった。
外に出て作業しなくてはならないが、既に宇宙服の耐熱限界を超えてしまっている。
「やはり船外で作業するしかないか」
ベルトラム大尉が唸りながら言う。
「無理だ。既に宇宙服の耐熱限界を超えてしまっている。」
と、機関長。それに対してベルトラム大尉は、
「艦をロールさせて、13番を陰にする。さらに太陽電池パネルで光を吸収し、その陰で作業すれば、何とかなるかもしれない」
「可能なのか?」
ラインハルトの問いに、シュミット一等兵がお待ちくださいと計算をしてみた。
「なんとか、10分以内ならば」
「よし、俺がやる!」
ザイデル伍長が進み出た。
「言い出したのは私だ、私がやる。」
だが、ザイデル伍長はベルトラム大尉をにらみつけ、
「アンタは信用できねえ」
傍らのモジャモジャ頭の同僚機関兵に声をかけた。
「ブント、お前来い!」
「え、ええ!?で、でも俺船外作業苦手だし・・・・」
「今更怖気づくな!」
「そ、そうじゃねえよ!自信がないんだ。俺のせいで失敗したらみんな終わりなんだぞ!」
「・・・・・・・・」
作業の重大さに、一同はしばし黙りこんだ。ティアナとフィオーナもだ。内部の機械のことは詳しいが、姿勢制御スラスター等実際に触ったことはなかったのだ。こんなことなら事前に触っておけばよかったと、二人はどうしようもないことを後悔する気持ちでいっぱいだった。
「やはり私がやる。お願いだ、もう一度だけチャンスをくれないか?」
ベルトラム大尉の真剣な願いに、一同は自然とラインハルトを見た。
「わかった。お願いする。」
船外の外はともすれば真っ赤に燃えるアルトミュール恒星の炎にさらされて、船体が重フツフツと泡を立てているところすらあった。宇宙の深淵の漆黒の冷たさと、ぎらつく恒星の灼熱の空間が共存している奇妙さはまさに体験したものではないとわからないだろう。
『私、サポートに回るわ』
ティアナが宇宙服を着て、ハッチ付近に待機している。外に出るのは、ザイデル伍長たちだった。作業時間を考えれば、多人数で行けるものではない。二人が限度だった。
『よし、行くぞ!』
二人はハッチを開け、外に飛び出した。慎重に舷側に足をつけ、13番スラスターに向かって歩いていく。早くも宇宙服のあちこちが焼け始め、太陽電池パネルも赤くなってきていた。それでも、二人は何とかたどり着き、作業を開始し始めた。
ハーメルン・ツヴァイ艦橋――。
「航海長
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