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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十八話 オーブンでの蒸し焼きは御免こうむります。
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体が引き込まれていきます」
ビンゴ!!それだわ!!捕えた!!!
思わず微笑が口の端に浮かぶ。あとは誘導ミサイルを数発打ち込めば、それで終わり。誘導システムが恒星風磁場で妨害されるというのなら、単純指向性ミサイルを多数放てばいい。私が命令を下そうとした時だ。
「バカ者!!そんなことは報告せずともよい!」
不意に遮るようにして司令官が登場する。こんなときにこの人は・・・。司令官室で寝ていればよかったものを。睡眠薬の効きが足りなかったのかしら。どうしてよりによってムーアなんかが私の上につくのだろう。
「失礼ですが、それは私の命令です。どんな些細なことでも報告するように言っておいたのですから」
「なに?参謀長、余計なことをするな!!我々の任務はこの宙域の哨戒だ。どうやら私の不在中に索敵と称して多数の艦艇をばらまいたようだが、あれでは敵の奇襲を受けた時どうしようもないではないか!!」
「この宙域付近の索敵は既に完了済みです。付近には敵艦隊はありません。それに味方艦隊も付近にいますから、仮に敵に襲われたとしても充分対応できます。こちらの布陣や哨戒規模を知られないためにも、今は撃ち漏らした敵を捜索すべきでしょう。それにお忘れですか?第237駆逐隊の進路上に伏兵を置いて、包囲殲滅してこれを撃破するよう具申したのは私です。実際そうなったではありませんか」
「たかが3隻の駆逐艦を破壊したくらいで、出しゃばるな!!」
思わずこぶしに殺気を込めそうになった。こんな人間、一瞬で殺して見せるのに。でも、ここは我慢。私は微笑した。悲しい性だけれど、私は感情が激したりする時ほど、微笑してしまう。いつか本当に心から笑える時が来れば、いいのだけれど。
「わかりました。では、艦艇を集合させますか?」
「そうしてもらおう。そののちに、この宙域から撤退する。我々は後方に下がり、他の哨戒艦隊と交代することになるのだからな」
「かしこまりました」
一礼しながら、私は考える。いずれムーアは始末する。彼はトリューニヒトの気に入りだけれど、私も彼の知己だ。うまく言葉を選んで、アスターテまでに彼らの艦隊司令官就任を阻止してやるわ。
艦隊の集合等に手間を取られれば、どうしてもアルトミュールへの監視はおろそかになる。もともと砂粒のような大きさの上、敵はセンサーの類を切っているだろうから目視での捜索にならざるを得ない。
私は艦艇に対し、集結命令を下すように通信主任に指令すると、艦橋の所定の席に座った。
最後まであきらめはしないけれど、どうやら今回はそちらの勝ちのようね。でも、次回はそうはさせないわ。絶対に。
ハーメルン・ツヴァイ、機関室――。
ハーメルン・ツヴァイはいよいよ恒星風を利用しての脱出作戦を結構
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