暁 〜小説投稿サイト〜
μ's+αの叶える物語〜どんなときもずっと〜
第二章 μ's 降臨
第7話 Past Memory1
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そういえばこんなこともあったな


小4の11月。学校の木々の枯葉がはらりはらりと落ちていた。教室から見るその様子はとても趣のある景色で今でもよく印象に残っている。

担任の先生....確か太田先生だったかな?太田先生から出された1つの宿題。それは『詩を1つ作ってくること』だった。
小学4年で作れる詩なんてたかが知れている。
俺はどんな詩を書こうか考えているところを
穂乃果に攻め寄られてしまった。

「だいくんだいくん!たすけて〜!!」

机をバンバンと叩いて助けを求める穂乃果。

「しなんててきとうでいいんだよてきとうで〜」

考えているところを邪魔されたので若干不機嫌気味に返答する。

「そんなこといわれてもほのかはばかだからわからないよ〜」

そう...穂乃果は行動力はあっても頭が残念な感じなのだ。
なんせ、小学2年生で習った掛け算を未だに理解していないくらいなのだ。

「ほのかちゃん、だいちくんこまってるよ〜」

穂乃果の後ろであたふたしている少女がいた。
メッシュ色の髪にトサカみたいな髪型で甘い感じの声だった。


「あぁ〜ことりちゃ〜ん。だいくんがねーほのかのしゅくだいたすけてくれないんだよー!ひどいよね〜」

そう言って”ことりちゃん”と呼ばれる少女の元に抱きつきに行った。

「だめだよほのかちゃん、しゅくだいはじぶんでするものだってせんせーいってたよ?」

「でも〜」

俺を置いてけぼりにして2人は仲良く話し込む

「あ、ごめんね。わたしのなまえはみなみことりっていいます」

突如自己紹介されてびっくりする俺。

「え?あ、はい、おれはささくらだいちっていうよ。よろしくねことりちゃん」

「うん!よろしくねだいちくん」

これが初めて南ことりと出会った瞬間である

「だいく〜ん、ほのか、しなんてかけないよぅ〜」

「なにいってるんだよ、ほのちゃんがおもったことをそのままかけばいいんだよ」

「そんなこといわれてもむずかしいよ〜」

「じゃあほのちゃんちのおまんじゅうについてどうおもうかいたら?」

「ほのかのおまんじゅう?ん〜と、わかった!」





一週間後、授業でそれぞれが書いた詩を発表する時間があった。

穂乃果は何を書いたのだろうか。
穂乃果の出番になったので耳をすませて聞く。




「おまんじゅう うぐいすだんご もうあきた」




やっぱり穂乃果は穂乃果だった。






何度も言うけど、穂乃果とそして新しくできた友達ことりと一緒にいて
毎日がすごく充実していた。穂乃果とことりがいたら俺にはなにもいらない。そう思っていた。




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