第9話 何から始める?
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の、作詞をやらせようとするから.....」
「あ、はは...でも海未ちゃんしかできる人いないんだよぉ〜。ね〜お願い!」
「嫌です!絶対無理です!」
さっき僕とぶつかった女の子がずっとプリプリ怒っていて、それを宥める高坂先輩と甘い声の女の子という構図が約数分続いている。
「あの....高坂先輩?」
「ん?なに?」
「つかぬことをお尋ねしますが、こちらの二人のことなにも知らなくて...相談の乗る以上知らないわけにもいかないので紹介していただけませんか?」
「おおっ!!!すっかり忘れてたよ!ごめんね〜」
軽く笑みを浮かべて先輩はベージュ色の髪の女の子の隣へそろそろと移動する。
さっきから気になってたけどなんか可愛らしい髪形しているなぁ。花陽ちゃんにさせてみたい髪形だなぁと、ふと考えてしまった。
「この子は南ことりちゃん!!私の幼馴染の一人で音ノ木坂の理事長さんはことりちゃんのお母さんなんだよ!」
「初めまして♪君のことは穂乃果ちゃんからよく聞いてるよ春人君♪優しくてかっこいい男の子なんだってね?」
「え?あ、その....僕はかっこよくもないし、優しくもないですから」
「ふふ♪謙遜しなくてもいいのに〜」
「ダメだよことりちゃん。はるとくんは彼女さんがいるんだから!」
「え!?そうなの春人君!もしかして穂乃果ちゃん?」
「ち、違いますよ!それに僕に彼女いませんから高坂先輩なに言ってるんですか?」
話の主導権はあっという間に南先輩と高坂先輩にに持っていかれてしまった。
そしてじわりじわりと顔を寄せてくる南先輩から甘くて、この間の花陽ちゃんとは似て非なる香りが僕の鼻孔をくすぐる。
そして乱れる僕の平常心。
やめてくださいよ先輩、僕は同じ過ちをしたくないんです。
とは言えないのは僕のこういう性格からくるものだろうか、それともタダの言えないというヘタレなのだろうか.....
「それにしても春人君の髪の毛すごいもじゃもじゃだね〜。多分これはワックスとかで整えてるのかな?」
「え、ま、まぁ...」
「だったらここをもう少し流すように髪をまとめるともっとカッコよくなるんだよ?ちょっと失礼しまぁ〜す♪」
「へ!?ちょっと先輩!」
僕が止める前に僕の後ろに回り込んで、ワックスのかかった髪の毛をいじり始める。
女の子に髪を触られるのは花陽ちゃんや凛ちゃん以外は当然無くて、南先輩の小さな手がとてもくすぐったくて、ムズムズとしてくる。
それに見かねた高坂先輩が、
「ぶぅ〜!私も触る〜!!」
「うわぁ!?高坂先輩髪の毛引っ張らないでください!」
「うわぁ〜♪いつも思ってたけど、ほんとにもじゃ
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