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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第79話
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レンが部下の兵士さん達にクロスベルの遺跡―――”星見の塔”にある膨大な古文書を写しとってね。で、本国で解析したらその事実が判明したのよ。」

オリヴァルト皇子の疑問にレンは静かな表情で答えた。

「し、信じられない……あのクロイス家が”教団”の黒幕だったなんて……」

「そ、そんな……」

「僕達は夢物語でも聞いているのか……?」

「けどそれならある意味納得かも。莫大な財産を持つクロイス家がバックにいるから、研究とか色々できただろうし。」

「クッ……外道の集団の資金源に俺達の資産を今まで預けていたと言う事か……!」

アリサは信じられない表情をし、エリオットとマキアスは表情を青褪めさせ、フィーは真剣な表情で呟き、ユーシスは唇を噛みしめた。



「うふふ、話が別の方向に逸れていますわよ?―――それでリィン・シュバルツァー君。他にもまだあるのかしら?他の質問をする前に先に答えておくけど、クロスベルが二大国に戦争を仕掛ける理由は”宣戦布告”をされて領地内に侵攻されたからよ?」

「メンフィルの場合はエレボニアを滅ぼす為にクロスベルが手を貸してくれる事とメンフィル全体に様々な恩恵を与える技術提供をしてくれたクロスベルへの”報酬”としてクロスベルと一緒になってカルバードを滅ぼすのよ。―――それで”筋は通る”し、そもそも戦争は”勝った方が正義”なのだから、”筋を通す必要はない”でしょう?」

その時ルイーネが手を叩いて自分に注目させて話を戻した後微笑みながらリィンに問いかけ、レンは不敵な笑みを浮かべて問いかけた。



「あ………………」

「お兄様…………」

「兄様……」

「リィン…………」

「………………」

(……論破をするべき相手がよりにもよって謀略を得意とするルイーネ様だと分が悪すぎですわ……)

(外交関係の学習もせずにあの年齢であそこまで指摘しただけでも、むしろよく頑張ったほうね。)

反論が見つからず、肩を落として黙り込んだリィンの様子をセレーネやエリス、アリサは心配そうな表情で見つめ、エリゼは複雑そうな表情をし、メサイアは疲れた表情をし、シグルーンは感心した様子でリィンを見つめた。



「うふふ、悲観する事はないわよ?その歳で政治や外交関係に特化した勉強もせずにそこまで指摘できる子なんて、中々いないわ。むしろ私は感心しているくらいよ♪―――アリサさんもよかったわね?彼と恋仲の関係だから、貴女の実家も無事でいられるんだし。」

リィンの様子を見て微笑みながら慰めの言葉を送ったルイーネはアリサを見つめて予想外の言葉を口にした。




「え……ど、どういう事ですか!?」

「アリサちゃんの”実家”って……」

「”ラインフォルトグルー
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