1部分:第一章
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だが打球反応にグラブ捌きも的確でしかも送球は正確かつ凄い速さだった。まさに強肩であった。
甲子園の広いグラウンドでも何の問題もなく守れる。見事なレフトであった。
「ええなあ。守備もいけるんかいな」
「確かに足はあまり速くないけれどな」
「けれどあんだけ守れたら凄いわ」
「充分やで」
ファンは守備にも太鼓判を押したのであった。
「こりゃひょっとしたらjひょっとするな」
「阪神優勝させてくれるで」
「ああ、バース二世や」
常に言われる言葉がここで出た。
「神様仏様の再来やで」
「来たで救世主が」
こうだ。ファン達はオマリーを崇拝しかねない目で見るようになった。頼りになる選手ならどんな相手でも応援する。これが阪神ファンである。
その彼等の期待に応えてだ。オマリーは。
終盤になっても打ち守りだ。チームを勝たせてきた。そしてこのシーズンの甲子園球場でだ。
相手は阪神ファン、いや良識ある日本国民共通の敵である憎むべき巨人だ。その巨人相手になるとオマリーはとりわけ燃えた。
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