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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第65話(第一部終了)
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意見にシャロンは静かな表情で頷いた後考え込み、サラ教官は目を伏せて呟いた。

「……………エレボニア帝国がメンフィル帝国との戦争を回避する条約を呑めば、アルゼイド家はメンフィル帝国に帰属しなければならないのか……」

「ラウラ……大丈夫?」

複雑そうな表情をしているラウラの言葉を聞いたフィーは心配そうな表情をした。

「フフ、すまぬな、フィー。そなたは家族を失ったばかりだというのに、私は祖国が変わるだけでこんなにもショックを受けるとは何と情けない事か。」

「ん……わたしは大丈夫だから、別にいい。」

苦笑するラウラの言葉を聞いたフィーは静かな表情で答えた。



「―――すまない、ラウラ。俺がもっと早く実家に戻り、父の暴走に気付いて父を止めていればこのような事にはならなかった…………」

その時ユーシスは辛そうな表情でラウラを見つめて頭を深く下げ

「……私の事は気にするな。それよりそなたは平気なのか?先程の”戦争回避条約”の件もそうだが、ルーファス殿が………」

「…………メンフィル帝国の動きを知り、こうなる事は覚悟していた。当然虜囚の身となった兄がメンフィル帝国によってどのような”処分”を受ける事になるのかも覚悟ができている。」

複雑そうな表情をしているラウラに視線を向けられたユーシスは辛そうな表情で答えた。



「しょ、”処分”って……さっきリウイ陛下がルーファスさんの身柄と引き換えにリィンとエリス君の返還を迫ったから、ルーファスさんの身は安全じゃないのか!?」

ユーシスの言葉を聞いたマキアスは不安そうな表情で尋ねたが

「阿呆……お前達の話にあったメンフィルはエリスの救出の為に軍を編成している話をもう忘れたのか?」

「あ…………」

暗い雰囲気を纏っている為いつもより覇気がないユーシスの指摘を聞き、辛そうな表情をした。



「ちょ、ちょっと待って!?じゃあリウイ陛下は最初から嘘をついていたの!?」

「いえ……先程リウイ陛下は次の”作戦開始までが取引期間”であると仰いましたから、陛下達は嘘はついていません。」

「―――要するにヴィータはまんまと騙されたって事ね。まあ、因果応報ね。先にアタシ達を騙してエリスとアルフィン皇女を攫ったのはあいつなんだから。」

「姉さん……」

エリオットの言葉を聞いたセレーネは説明し、セリーヌは静かな表情で呟き、エマは複雑そうな表情をして呟き

「問題はその”作戦”が何なのか………そして”いつ”行われるかだな。」

「去り際のエリゼ君やプリネの話から推測するとリィンとエリスの救出作戦の可能性が高いだろうな……」

ガイウスとマキアスはそれぞれ考え込み

「リィン………………(お願い、無事でいて…
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