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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第57話
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「エマとアタシも、近いうちに見極める必要があるわね。ヴィータ―――あの女が”禁忌”を破ってまで何をしようとしてるのか。」

「……ええ、そうね。」

身内と敵対関係であるユーシスやフィー、セリーヌとエマはそれぞれ複雑な思いを抱えていた。



「いずれにせよ、オレはみんなに力を貸すつもりだ。故郷に伝えられる”ノルドの勇士”たちのように……かけがえのないみんなと、第二の故郷を護るために。」

「あはは、もちろんボクも手伝ったげる!いいよねー、クレア?」

ガイウスに続くようにリィン達に力を貸す事を口にしたミリアムはクレア大尉に視線を向けた。

「ええ、もちろんです。私は私で鉄道憲兵隊として果たすべき任務がありますが……今後も皆さんへの助力は惜しまないつもりです。」

「俺もギルド方面の手伝いに戻ろうとは思っているが……サラを通じて今後も色々と手伝えるだろうしな。」

「ふふ、わたくしも”第三学生寮”の管理人としてご奉仕させていただきますわ。」

「ま、あたしも担任教官としてあんたたちの決めた道をとことん見守るつもりだけど。どちらにせよ、もっと具体的に決める必要があるわね。あんたたちがこの先”どう動いていくのかを。”」

「……そうですね。それに今後も、ユミルを拠点に活動していくべきなのか……」

サラ教官の指摘に頷いたリィンは真剣な表情で考え込んだ。



「念の為言っておくけど、”精霊の道”を通れる人数はある程度限られているわ。人が増えた今となっては、今後も利用していくのは正直、無理があるでしょう。」

「そうね……霊力にも限りがあるから頻繁には使えないだろうし。」

「うーん、そっか……」

「まあ、ただでさえ各地でひと悶着起こしているしな……」

「貴族連合も今まで以上に警戒してくるだろう。」

「……それにメンフィル帝国が派遣するユミルの防衛部隊が到着すれば、メンフィル帝国軍が私達―――エレボニア帝国人のユミルでの滞在を許可してくれるかどうかわかりません。」

「そういやユミル襲撃の件からほぼ2週間経っているから、そろそろ到着してもおかしくない頃だな……」

セリーヌとエマの話を聞いたエリオットは残念そうな表情をし、今までの経緯を考えたマキアスは疲れた表情をし、ユーシスは真剣な表情をし、不安そうな表情で呟いたクレア大尉の推測を聞いたトヴァルはメンフィル帝国軍がユミルに到着する時期が近い事に気付き、真剣な表情で考え込んでいた。



「うーん……思った以上に難しい状況ね。」

「ああ、こうしている間にも、内戦とメンフィル帝国との外交問題は刻一刻と悪化している。」

「わたしたちにしかできないこと……それって何だろうね。」

「………わからない……だ
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