探索開始〜
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アスナは一度息を吐き、腰に手を当てながら言う。
「それと、さっきみたいに自分から汚れ役を引き受けるのも止めて」
「・・・あれ、バレてた?」
「わたしはサキの事なら何でも分かるわよ。・・・何かわたしに隠し事してるのも・・・」
「アスナ・・・」
アスナには“俺”のことは言ってない。亮はキリトに少しだけ伝えたらしいが・・・それでも、今までと違い、魔法も何もない“現実”がある以上、別世界とかの話は控えている。
「二人とも?どうしたんだ?」
「ううん、何でもないわ。・・・サキ」
「・・・はーい」
そんなこんなで俺達は第50層主街区のアルゲードに転移する。・・・ここは相変わらず結構騒がしい。
「あれ、確かりょ・・・コウハってここにいるんだよな?この件を知らせなくていいのか?」
「・・・いや、知らせる訳にはいかない。もし圏内PKが可能だなんて情報がコウハに入ったら、アイツは・・・!」
詠から話を聞いている為、事の流れは知っている。もし亮がこの件を知ったら・・・アイツはどうなるのだろうか。
「・・・そう、だな。じゃ、気まぐれでコウハが散歩に来ない内に済ませようぜ」
「・・・ああ」
キリトはアスナの方を見る。
「おい、急ごうぜ・・・って・・・な買い食いなんかしてんだよ!」
アスナは屋台から串焼き肉を買い、大きく口を開き食べていた。
「・・・先ほど俺に食い方云々言ってたくせに・・・」
「それは時と場合によるのよ。うん、これ、結構イケるよ」
そう言ってアスナは左手に持った二本の串焼きを差し出してくる。
「へ?くれるの?」
「だって、今日は最初からそういう話だったでしょ」
「あ・・・ああ・・・」
「ありがたく戴きまーす」
肉を食べながら歩き、綺麗に食い終えたところで目的地に到着する。
「うーっす。来たぞー」
「・・・客じゃない奴に“いらっしゃいませ”は言わん」
店主・・・エギルは溜め息を吐きながら言う・・・その時だった。
「あれ・・・?咲さん?」
「うん・・・?・・・亞莎?」
背後に見知った顔が立っていたーーーーー
「・・・なるほど、圏内PK・・・ですか」
取りあえず亞莎には事情を説明する。
「軍師から見てどう思う?」
「あり得ません」
「・・・」
即答だった。
「・・・と、言いたいんですけど、正直圏内が
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