アインクラッド編
異世界との出会い
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カの母親は6時過ぎには帰ってくるはずなので、その時間、もしくは夕飯の時間にでもアスカの頭から母親がナーブギアを取り外してくれる可能性もあるが、アスカにとって一番の危惧は母親にゲームをしていたことがバレることであり、頭にナーブギアをかぶっている姿を見られたら言い訳など出来ない。
アスカはなにか別の方法でログアウトできないか、考えるが、ゲーム初心者のアスカに思いつく方法など何も無かった。
「やばいな・・・・」
時刻は5時を過ぎて30分が経過しようとしており、アスカの焦りはどんどん膨れあがっている。
仮想の体なので汗を掻くことはないが、背中に冷や汗をかいているような感覚がする。
こういった状況なら、ゲーム運営側からなんらかの対応が取られるはずだが、アスカがログアウト出来ないと気づいてから30分以上経っても何も起こらない。
一旦焦りを落ち着けようとして、アスカは深呼吸をする。
現実世界の四季と準拠している仮想の初冬の冷たい空気を胸一杯に吸い込む。
気分が落ち着いたところで、ふとアスカは空を見上げた。
100メートル上空にある第二層の底部がうっすらと見える。
このあり得ないほどに高い層が全部で100層・・・・・。
そう考えて、アスカはこの浮遊上が恐ろしもののように感じた。
まるで一万人のプレイヤーが巨大な鳥かごの中にいるような・・・・・。
そして、その直後。
世界はその有り様を大きく変えた。
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