第21話「そつぎょう」
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聞いてくる。
「...できるっちゃできるが...。蘭、道具は上に置きっぱなしだ。」
「あ....。」
「あちゃぁ....主力にもなる遼の道具一式が...。」
一応耐火性もある鞄に詰め込んでるけど、部室周辺の燃え具合にもよるな...。
「...まぁ、最近は夕立が多い。運よく雨が降ってくれれば、いくつか無事で済む。」
「そうだといいけどよ...。」
それなりの武装は俺と蘭が装備してたから、戦闘自体は大丈夫...だと思いたい。
「あ、見つけたよ!」
「...せっかくここを捨てるんだ。豪勢な食事にしようか?」
「....そうするか。」
肉や冷凍してあるものを片っ端から取り出す。
「...これはまた....。」
「今晩と、明日の朝は豪勢に行く。持っていけない食料だけでもそれだけあるからな。」
美紀と圭が俺たちの持ってきた食料を見て驚く。
「いろんな所を調べたら、換気扇があった。そこで調理すれば、煙の被害もないだろう。」
今からやるのは、肉などを使ったステーキ。そしてバーベキューだ。
これ以上豪勢なのは今の状況ではないだろう。
「じゃ、焼いて行くぞー!」
これだけ豪勢なら、皆楽しめるだろう。
しばらくして、皆腹いっぱい食べて満足したのか、すぐに眠ってしまった。
食べている時の様子を言うならば...そうだな、理想郷を見た気分って所か。
「.....。」
「...どう?」
「....安全だ。皆、出てきていいぞ。」
翌日、俺たちは地下から様子を見ながら出てくる。
「火も消えて、奴らもほとんどいない。...今の内に準備を済まそう。」
「皆は校舎内に奴らがいないか確認しながら持っていくものとか選んでおいて。私は屋上から、遼は地上から見張っておくから。」
俺と蘭が先行して、安全を確保しておく。
...まぁ、俺が始末して、昨日の火でほとんど燃えたから当分の危険はない。
「ついでに卒業式の準備もしておくねー!」
「できるだけ急げよ。いつ、また襲われるか分からないからな。」
由紀が正気に戻っているのは分かっているが、今までと同じように振る舞っている。
...まぁ、その方が皆も気楽でいられるからな。
「じゃ、行ってくる。」
そう言って、俺は校庭へと出る。
見渡してみると、奴らは一体か二体いる程度の少なさだった。
「(ほとんどいないのは助かるな...っと!)」
木刀を振りおろし、その二体も倒しておく。
「さて、何かめぼしい情報とか持ってたりしないか
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