外伝〜奇跡の結婚式〜後篇(SC篇終了。3rd篇に続く)
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遠くなるような年月が経っているんだから仕方ないといえば、仕方ないわね〜。」
エクリアの話を聞いたエステルは溜息を吐いた。
「……エステルさん。いつかセリカ様の屋敷に来て頂き、先ほど私にして頂いた話をセリカ様にしていただいてもよろしいでしょうか?」
「うん、いいわよ。いつかセリカがいる国――レウィニアにも行くつもりだから。」
「……重ね重ね、本当にありがとうございます………もし屋敷にいらっしゃったら、皆で最高のおもてなしをさせて頂きます。」
「あはは、そんなにかしこまらなくてもいいわよ。」
頭を深く下げ感謝しているエクリアをエステルは苦笑しながら言った。そしてエステルはエクリアと別れ、パーティを楽しみ始めた。
「……………」
エステル達がパーティーを楽しんでいる一方、イリーナはバルコニーで優しい微笑みを浮かべて自分達を祝い、祭り状態になっている城下町を見下ろしていた。
「はぁい、お妃様♪」
そこにカーリアンが話しかけてきた。
「カーリアン様。………行かれるのですか?」
「あら?もしかして私が近い内、メンフィルを離れる事を気付いていたの?」
「ええ……私が記憶を思い出せば、なんとなくですが、貴女は行かれると思っていましたから………。新たなメンフィルを建国した時もそうでしたし………」
「フフ……本当に敵わないわね、貴女には。……手、出して。」
イリーナに微笑まれたカーリアンは苦笑しながら言った。そしてカーリアンの言葉に答えるかのようにイリーナはカーリアンの目の前に両手を出した。
そして差し出された両手をカーリアンは自分の手で軽く叩くように触れた。
「リウイの事……お願いします。じゃあね♪4,5年に一回ぐらいは顔を出すわ♪」
「フフ……私やリウイもそうですが、貴女の娘のカミーリさんや孫娘のリフィアも寂しがりますからせめて年に1回ぐらいは顔を出して下さい。」
「お妃様やリウイはともかく、あのリフィアが寂しがるかしらね?それにカミーリも寂しがるような年頃じゃないでしょ。……ま、考えておくわ。」
イリーナの言葉を聞いたカーリアンは苦笑した後、イリーナに背を向けて去ろうとしたが
「……どちらの世界を旅するおつもりですか?」
イリーナに声をかけられ、立ち止まった。
「そうね……せっかくだし異世界を放浪するわ。お妃様の”今の故郷”がどんな所なのかも興味があるし。」
「そうですか。………お元気で。」
「ええ。リウイと共に幸せにね。」
こうしてリウイ達の結婚式は滞りなく終わった。余談だがオリビエはヨシュアの女装姿を見て、ヨシュアとわかっていながらも求愛をし続け、ヨシュアは凄みのある笑顔で断り、さらにやけになったかのよう
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