外伝〜奇跡の結婚式〜後篇(SC篇終了。3rd篇に続く)
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「……和解なんて……私にはもう、そんな資格はありません………私はリウイ様とイリーナに裁かれるべき存在なのですから………」
「……本当にイリーナさんがエクリアさんを裁くつもりだと思っているの?だったら、イリーナさん、エクリアさんを今回の結婚式に呼ばないよね?」
「それは………」
エステルに尋ねられたエクリアは返す言葉がなく、言いよどんだ。
「あのね、エクリアさん。あたし、イリーナさんにエクリアさんの事を今はどう思っているか聞いた事があるの。」
「!!それでイリーナは何と………?」
エステルの言葉を聞いたエクリアは目を見開き、身体を震わせながらエステルを見た。
「『エクリアお姉様今でも私にとって大切なお姉様です。だからこそリウイといつか和解して、3人で笑い合う日が来てほしい。』……こう言っていたわ。」
「そ……ん………な………どうして………」
「多分だけどイリーナさん、自分を殺したエクリアさんの事を最初から恨んでいないと思うわ。もし恨んでいたら、さっきあたしが言った事、絶対に言わないだろうし。」
「…………………………………」
「それでエクリアさん。リウイと和解するつもりはある?」
「そんな奇跡のような出来事………絶対にありえないと思いますが………もし、リウイ様が私を許してくれるのなら……和解したいです………」
「そっか。それを聞けただけでも十分よ。エクリアさん、あたしでよかったらいつでも力になるからね!」
「………その気持ちだけでも十分です。イリーナの今の気持ちを伝えて頂き、本当にありがとうございます、エステルさん…………」
エステルに微笑まれたエクリアは涙を流しながらエステルに頭を下げた。
「えへへ………あ、そうだ。”神殺し”―――セリカの使徒のエクリアさんに聞きたいんだけど……セリカは今でもサティアさんとした”約束”を覚えているの?」
「!?どうしてエステルさんがセリカ様の事を………!それにその”サティア”や”約束”とは一体………?」
「うん、あのね………」
驚いているエクリアにエステルは自分が持つ神剣――”誓いの神剣”が見せたセリカの過去やセリカが”神殺し”になった経緯や剣に”誓った”事を説明した。
「そ、そんな……!まさかセリカ様の過去を詳しく知る方がこんな形で現れるなんて………!」
エステルの話を聞き終えたエクリアは声を震わせながらエステルを見つめた。
「それでエクリアさん、さっきあたしが話した”約束”―――『2人で生きていこう』っていう”約束”……セリカ、覚えている?」
「…………………セリカ様はただ”生きる”という事しか覚えておりません。」
「そっか。まあ、気の
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