外伝〜奇跡の結婚式〜後篇(SC篇終了。3rd篇に続く)
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(なんか、恥ずかしいわね……)
(あう〜……影が薄いのは嫌ですけど、目立つことも嫌ですよ〜……)
(フフ……別にいいじゃない。そんな異名を持つニル達がエステルの傍に常にいるという事で、エステルを狙う者達への威嚇代わりに使えるし。)
エリィの説明を聞いたエステルは苦笑した後溜息を吐き、エステルの身体の中にいたサエラブは口元に笑みを浮かべ、パズモとテトリは溜息を吐き、ニルは微笑んでいた。
「っと。それよりあたしが契約している天使――ニルの事ね。確かに契約しているけど、どうしてそんな事を聞きたいの?」
「はい。私が契約している方がどうしてエステルさんと契約しているのかを聞きたいらしくて……」
「へ!?エリィさん、あたしみたいに誰かと契約しているの!?」
「はい。……メヒーシャ!」
驚いているエステルに頷いたエリィはメヒーシャを召喚した。
「わっ、天使!……じゃあ、あたしも!……ニル!」
メヒーシャの召喚に驚いたエステルはニルを召喚した。
「へ〜……ニルみたいに人間と契約している変わり者の天使は他にもいたのね。」
召喚されたニルは興味深そうな表情でメヒーシャを見つめて言った。
「……第8位”大天使”メヒーシャと申します。”力天使”であるニル様に一つ尋ねたい事があるのですが。」
「何かしら?」
「……なぜ、中位の天使である貴女が人間との契約を?」
「それは勿論、エステルがニルを破った強き者であると同時に面白い娘だからよ。」
「……”異能”もない人間が中位の天使を破った……だと……!?」
ニルの話を聞いたメヒーシャは信じられない表情でエステルを見つめた。
「まあ、あの時はパズモ達の助けもあったから、あたし自身が勝ったとは言えない気がするんだけどね。」
「フフ……そんな細かい事はどうでもいいじゃない。」
「………………(人間と天使があそこまで親しくなるなんて………ルファディエル様でもある程度の距離を敷いて接していたというのに………)」
楽しそうに会話をしているエステルとニルをメヒーシャは驚いた表情で見つめていた。
「メヒーシャ、どうしたの?」
メヒーシャの様子に気付いたエリィは首を傾げて尋ねた。
「……何でもない。」
「そう。……せっかくのパーティーだし、貴女も楽しんだらどうかしら?」
「結構だ。天使である私に食事等不要だからな。」
「ニルも最初はそう思ったけど、食事って結構いいわよ?エステルに進められて、エステルのお母さんのオムレツ?だったかしら。それを食べて、何でこんなすばらしい事を今までしなかったのかと後悔したわ♪」
「えへへ……さすがお母さんね!天使に食事のすばらしさを教えた
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