外伝〜奇跡の結婚式〜後篇(SC篇終了。3rd篇に続く)
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け溜飲が下がったな。)
(そうね♪)
(あ、あはは………)
一方エステルの身体の中にいたパズモやサエラブ、ニルは面白がり、テトリは苦笑していた。そして固まっているヨシュアから離れて、ウィル達やカーリアン達に挨拶をした後、ある人物に話しかけられた。
「あの………もしかして貴女が”ブレイサーロード”―――ファラ・サウリン卿ですか?」
「へ?………って、誰??」
自分に話しかけた人物――エリィに気づいたエステルは驚いた後、尋ねた。
「初めまして。私の名はエリィ・マグダエル。イリーナ皇妃の実妹です。」
「イリーナさんの!?……っと。挨拶がまだだったわね。あたし、エステル。エステル・ファラ・サウリン・ブライトよ!あたしの事は”エステル”って呼んでね!”ファラ・サウリン”卿だなんてあたしじゃないみたいに聞こえるし。」
「は、はあ。それでエステル様に聞きたい事があるのですが………」
気軽な態度で話しかけてきたエステルにエリィは戸惑いながら尋ねた。
「あたしに?あ、後その前にその”エステル様”っていうのもなしね。エリィさん、見た所あたしとそれほど年が変わらないでしょ?」
「は、はい。」
「じゃ、これからよろしくね、エリィさん!」
そしてエステルはエリィに握手を求めるかのように片手を差し出した。
「(……噂通り、自分の身分を笠に着ない方ね。……民に人気があるのもわかるわ……)はい、こちらこそよろしくお願いします、エステルさん。」
エステルに手を差し出されたエリィはエステルの笑顔を見て感心した後、微笑んでエステルと握手をした。
「それであたしに聞きたい事って何なの?」
「あ、はい。エステルさんと契約している異種族――”六異将”の中に天使の方がいらっしゃるとお姉様から聞いたのですが……」
「…………………へ?”六異将”?何それ??」
エリィの言葉を聞いたエステルは呆けた声を出して尋ねた。
「それは勿論、エステルさんと契約している異種族の方達の事です。……”小さき守護者”パズモ。”業炎の疾風”サエラブ。”森の妖精姫”テトリ。”聖の守護者”ニル。”蒼翼の水竜”クー。”破壊の炎獣王”カファルー。……先ほどお祖父さまから聞いたエステルさんと契約している方達の異名で、その方達を総称して”六異将”と呼ばれているんです。」
「ア、アハハ…………………パズモ達、世間からそんな異名で呼ばれているんだ……(というか、その”ブレイサーロード”っていうのも正直、慣れないのよね〜……シェラ姉達みたいに”遊撃士”としての異名なら慣れるけど、あたしの場合、なんか貴族としてのイメージで呼ばれているし………)」
(フッ。エステルだけでなく我等の事も知られているのか。)
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