外伝〜奇跡の結婚式〜後篇(SC篇終了。3rd篇に続く)
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に笑みを浮かべて言った。
「シクシク……まさかよりにもよってこんな罰だなんて、最悪だよ………それでリフィア。いつまでこんな恰好をし続けなければならないんだい?1秒でも早く着替えたいんだけど。」
「着替える?何を寝ぼけた事を言っている、ヨシュア。」
ヨシュアに尋ねられたリフィアは意外そうな表情で言った。
「え”。」
「そのドレスが余がお前の為にウィルに頼んでわざわざ用意したパーティー用の正装なのだから、少なくともこのパーティーが終わるまで着てもらうぞ。でなければ、イリーナ様のドレスを用意すると同時にそのドレスを用意したウィルに失礼だろうが。」
「そ、そんな……!お願いだよ、リフィア!どんな厳しい罰でも受けるから、これだけは勘弁して……!」
リフィアの話を聞いたヨシュアは顔を青褪めさせて嘆願したが
「さて。他の招待客達にも挨拶をしておかないとな。エステル。お前達は楽しんでいってくれ。」
リフィアはヨシュアの嘆願を無視して、エステルを見て言った。
「うん。ありがとう、リフィア。」
「ではな。行くぞ、レン。」
「は〜い。皆さん、パーティーを最後まで楽しんでいってね♪」
そしてリフィアはレンと共にどこかに向かい、他の招待客達と会話を始めた。
「…………………………」
一方ヨシュアはどこか哀愁を漂わせて、呆けていた。
「さ〜てと。リフィアさんが言うようにせっかくのパーティーなんだから楽しまないとね。こんな所でボーッとせずにお酒を呑まないと、損ね♪」
「そうだな。俺も付き合うぜ。」
「……式でジッとしているのは疲れたからな。疲れた分を補う為にたらふく食うとするか………」
「せっかくやし、オレも仲間にいれて下さい、みなさん。」
「ボ、ボクも!他に知っている人達がいないし………」
「えへへ……ミントちゃんやツーヤちゃん達と話してこようっと!」
「私はマリーニャちゃんとエクリアちゃんを探します。式で見かけたから、このパーティー会場のどこかにいると思いますし。」
そしてシェラザード達はそれぞれの行動に移って、パーティーを楽しみ始めた。
「ヨシュア、いつまで呆けているのよ。」
「………エステル。今からでもいいからリフィアに頼んで!他の罰にしてくれって。」
「え?何寝ぼけた事言っているの?乙女の純情をもてあそんだ挙句、ファーストキスを”あんな形”で奪っておいて、”その程度”で済んでいるんだからありがたいと思わないの?」
「そ、そんな………」
意外そうな表情のエステルに尋ねられたヨシュアは絶望した表情をした。
(フフ……メンフィルの皇女も面白い罰を考えたわね。)
(クク……奴の今の顔を見ると、少しだ
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