外伝〜奇跡の結婚式〜前篇
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私も気になっていた所だ。どうなのだ?エリィ。」
「いません。いたとしても少なくともお2人にはどんな方かお知らせします。……婚約をするまで隠していたお姉様と違って。」
イリーナとヘンリーに尋ねられたエリィは呆れた表情で答えた後、ジト目でイリーナを見て言った。
「フフ、驚かせてごめんなさいね。それはそうとエリィ。もし今後お付き合いする人が貴女以外の複数の女性とも付き合っていたなら、遠慮なく相談して。結婚とかの件でエリィを含めた皆さんが幸せになれるように力になってあげるわ。」
「あの、お姉様。少なくとも私はそんな男性を好きにならないと思います。……だって、複数の女性と付き合っているなんてロクな男性じゃないでしょうし……」
「そうね。……でもリウイのように無意識で女性を惹きつける素敵な男性もいるのだから。もし本当にそういった男性に惹きつけられたらせめて、自分が正妻になれるように他の女性達より誘惑して、自分が一番になれるように頑張りなさい。」
「……複数の女性と結婚しているリウイ陛下の正妻になるお姉様が言うと冗談になっていませんよ………そんな男性に惹きつけられるとは思いませんが、一応心の片隅にとどめておきます。………そうだ。お姉様達に紹介したい方がいらっしゃいますので紹介しても構いませんか?」
イリーナの言葉を聞いたエリィは疲れた表情で溜息を吐いた後、尋ねた。
「私達に?見た所、ここには私とお祖父さましかいらっしゃらないけど…………もしかして、エリィ。貴女、リウイやプリネ達のように誰かと契約をしたの?」
「はい。………メヒーシャ!」
驚いた様子のイリーナに尋ねられたエリィは大天使――メヒーシャを召喚した。
「て、天使!?」
「メヒーシャ、この方々が私の姉と祖父です。」
「……そうか。我が名はメヒーシャ。”大天使”だ。エリィ・マグダエルには恩があり、彼女と契約している。」
「まあ………まさか天使と契約するなんて………!一体、何があったの?」
メヒーシャの登場にヘンリーは驚き、一方イリーナはエリィに尋ね、エリィは2人にメヒーシャと契約した経緯を説明した。
「そんな事が………フフ、そちらの世界で天使と契約した人間は貴女で2人目になったかもしれないわね。」
「え?」
「なんだと?私以外の天使がエリィの世界にいて、しかも人間と契約しているだと?」
イリーナの言葉を聞いたエリィは驚き、同じように驚いたメヒーシャは尋ねた。
「もしかして……”ブレイサーロード”ファラ・サウリン卿と契約している精霊や幻獣達――”六異将”の事か?」
「ええ。”力天使”ニル・デュナミス………新たな契約主を探して、正式な順序を守って、そちらの世界に行って、
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