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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
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無理はないわね……というか本当に大丈夫かしら?…………あら、どうやら来たみたいよ。」

エクリアの説明を聞いたマリーニャは溜息を吐いた後、ファーミシルスと共に来たルースに気付いた。

「ルースに聞いた時は最初は何の冗談かと思ったけど、まさか本当に貴女がここに……しかもよりにもよってこの時に来るなんて………こんなにも早く貴女とまた会う時が来るとは思わなかったわ、”姫将軍”。」

「………お久ぶりです、ファーミシルス大将軍。」

冷静な表情で自分を見つめているファーミシルスにエクリアは会釈した後、ファーミシルスを見つめて尋ねた。

「それで早速尋ねたいのですが……本当に私も式に出席してもよろしいでしょうか?」

「………招待状は本物だし、式に出席する権利はあるけど………リウイ様にとって仇の貴女が本当に式に出席するつもりかしら?式が終われば、パーティーがあり、その時に招待客がリウイ様達に祝福の言葉をかける事は知っているわよね?」

「はい。……ですが私はリウイ様の気分を損なわせない為に、リウイ様達と会うつもりはありません。万が一、リウイ様が私に気付いた時、私に何かの処分を命じられた時、私は処分を受け入れる覚悟はあります。……お願いします、私も式に出席させて下さい………!」

ファーミシルスに静かに尋ねられたエクリアは深く頭を下げた。

「……………………………………一つだけ、尋ねるわ。そこまでの覚悟を持って、どうして式に出席したいのかしら?」

エクリアの様子に若干驚いていたファーミシルスは目を閉じて考え込んだ後、目を開いて尋ねた。

「………イリーナ様が幸せになる時をこの目で見たい……ただそれだけです。」

「…………………わかったわ。ただし、その代り武器の預かりは当然として、貴女には式が終わるまでの間、魔術の封印処理もさせてもらうわよ。……私について来なさい。」

「はい、ありがとうございます。マリーニャ、貴女は先に行ってて。」

ファーミシルスの話に頷いたエクリアはマリーニャを見て言った。

「……わかったわ。それとファーミシルス大将軍だっけ?貴女に一つ言っておくことがあるわ。」

「……何かしら?」

「もし、エクリアに危害を加えたらあたしもそうだけど、ご主人様達だって黙っていないんだから!」

「フン、心配しなくても”姫将軍”が何もしない限り、危害を加えるつもりはないわ。一応、招待客の一人なのだから。」

そしてファーミシルスとエクリアは城内に入り、マリーニャも続くように城内へと入って行った。



〜マルーダ城内〜



「フフ………本当にこの日を迎えられる日が来るなんて………」

一方、王城のある一室で真っ白なウエディングドレスを身に纏ったイリーナは鏡
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