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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第七十六話 疑惑
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。しかし、もしかすると彼は今回の事件で最初から辞めるつもりで動いたのかもしれない。他に手は無かったのか? 合法的で非難を受けない手が。出兵間際になってから相談してきたのは他に手が無いと思わせるためではなかったのか?

ロイエンタールと視線が合う。彼は複雑な表情で私を見返してきた。私と同じ事を考えているのだろう。もし私達の考えがあっているのだとすれば、今回の会戦は最初から最後まで彼の思惑のままに動いた事にならないだろうか?








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