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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第31話
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げんよう。トールズ士官学院”Z組”の諸君。執行者、NO.]―――”怪盗紳士”ブルブラン。先の邂逅から二月余り―――再会できる日を待ちわびていた。」
「くっ……」
「わたくし達は2度と会いたくありませんでしたわ……!」
ブルブランの登場にアリサは唇を噛みしめ、セレーネは怒りの表情でブルブランを睨んだ。
「何をしに来た、”怪盗B”?邪魔をするつもりなら相手をさせてもらうぞ……!」
「フフ、勘違いをしないでほしい。私の行動理念はあくまで”美”を追い求めることにある。この異邦の地に舞い降りたのもまた然り―――諸君の妨害など二の次なのだ。」
「”美”……?」
「何を言っている……?」
ブルブランの話が理解できなかったセリーヌとガイウスは首を傾げた。
「クク、わからないかね?この異郷の地の、雄大なる自然、生命の営み。それらも戦火に包まれ場呆気なく燃え尽きてゆくだろう。そして真なる”美”とは、喪われる時こそ輝くもの―――私はそれを見届けに来たのだよ。」
「貴様……!」
「ど、どこまで悪趣味なのよ……」
(…………………………)
(わわっ!?リ、リザイラ様、物凄く怒っているよ〜!?アリサの中にいるわたしにまでリザイラ様の怒りの魔力が伝わってくるし……!)
ブルブランの答えを聞いたガイウスは怒りの表情で声を上げ、アリサは呆れ、リィンの身体を通して目を細めて膨大な魔力を纏ってブルブランを睨みつけているリザイラの魔力を感じたミルモは慌てた。
「―――ブルブラン様。戯れはそのくらいで。」
するとその時少女の声が聞こえた後エリスとアルフィン皇女を攫った少女と漆黒の人形が現れた!
「なっ……!?」
「あ、あの人形は……!?」
「な、何だかアガートラムさんに似ているような気が……」
「……へ…………」
少女たちの登場にリィンとクレア大尉は驚き、漆黒の人形を見たセレーネは戸惑いの表情で呆けているミリアムを見つめた。
「”灰の起動者”と協力者―――指定されていた面々です。今回の任務外であってもこの場で対処すべきかと。」
「フフ、それは勿論。だが雌雄を決する前口上は時に百年の美酒より甘美なもの。与えられた任務をこなすだけではあまりに味気がないと思わないかね?」
「理解しかねます。」
ブルブランの指摘を聞いた少女は呆れた表情で答えた。
「……あの子は何者だ?」
「エリスと皇女殿下をさらっていた張本人だ……クロチルダさんの命令で、あの黒い人形を操って。」
ガイウスの問いかけに答えたリィンの話を聞いた仲間達は血相を変えて少女を見つめた。
「貴女がエリスお姉様達を……!」
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