外伝〜オーバルギア開発計画〜後篇
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ら”それ”がリベールの新たな兵器みたいだけど………クスクス♪さっきの暴走を考えれば先が思いやられるわね♪」
「キーーッ!!あんたねえ!皇女ならこれが国防に関わる開発だとわかっているでしょう!?なのに他国の皇女のあんたが盗み聞きや見る事がどれほどの事かわかっているの!?」
レンの言葉を聞いたエリカは悔しがった後、レンを睨んで怒鳴ったが
「はい、これ。お近づきの印に貴女にあげるわ。」
レンは数枚の写真をエリカに渡した。
「写真………?…………!!こ、この写真ってまさか………!」
エリカは写真に写っている人物達を見て驚いた。
「うふふ、プリネお姉様達の幼い頃の写真よ♪黙って事の成り行きを見ていたお詫びにそれをあげるわ。だから、許して?」
「……………ハア……しょ、しょうがないわね〜………プリネ様達の写真に免じてこの場は見逃してあげるけど………今度やったら、ただじゃおかないわよ?」
「はーい、レン、良い子だからこれっきりにするわ♪」
レンの話を聞いたエリカは溜息を吐いた後、嬉しそうな表情で写真を見つめながら忠告し、レンはいつもの調子で答えた。
(………買収かよ、オイ…………)
(ハハハ、エリカさんはプリネ姫達のファンだからね。)
その様子を見たアガットは呆れ、ダンは苦笑していた。
「うふふ、それよりティータ?レンもティータ達のディナーに参加してもいいかしら?」
「え……う、うん!レンちゃんなら、大歓迎だよ!いいよね、お父さん、お母さん!」
レンに尋ねられたティータは嬉しそうな表情で頷いて、エリカとダンを見て尋ねた。
「………ま、そこの赤毛男と違って礼儀正しいから私はいいわよ〜♪」
「勿論、僕も歓迎するよ。何よりティータの友達だしね。」
(……俺の時と態度が偉い違いじゃねえか、オイ………)
エリカとダンの笑顔を見たアガットは呆れた表情で溜息を吐いた。そしてその夜………
〜ラッセル家・工房〜
オーバルギアの実験が終わったその日の夜、博士とダンはオーバルギアを解体し、エリカとティータは設計図を見て話し合っていた。
「うう、そっか………最終チェックのときにわたしが気づかなきゃいけなかったのに………」
「………ティータ、まだここが原因だって決まったわけじゃないのよ。簡単に判断したりしないの。反省するのも責任を感じるのも原因を突き止めてからにしなさい。」
「う、うん……でもやっぱり………」
エリカの言葉にティータが暗そうな表情で頷いたその時
「ぐはっ………!?な、なんだこのハンマーは………?………あ、危ねえな………」
「うふふ、何だか悪意を感じるわね♪」
遠くから聞き覚えのある青年と少女
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