外伝〜オーバルギア開発計画〜後篇
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弾丸を放ってきたが、アガットは今までの経験を利用し、特に苦戦もせず、オーバルギアを停止させた。
「……フン。ま、こんなとこだろ。」
戦闘が終了したアガットは口元に笑みを浮かべた後、武器を収めた。
「ぬ、ぬうううううううう…………!アガット・クロスナー。いま、反則したでしょ。」
一方エリカは悔しそうな表情をした後、アガットを睨んで言いがかりをつけてきた。
「は、反則?俺はそんなことしてねえぞ。」
「いいえ、反則したわ。何か目に見えない力を使ったでしょ!!」
「し、知るかそんなモン!!」
エリカに怒鳴られたアガットは戸惑いながら言いかえした。
「ははは………とりあえず、今回の勝負はアガット君の勝利ということだね。」
「シキーッ!!ぶつぶつ、ぶつぶつ……」
「……おい、実験はここまでなんだよな。依頼終了ってことにさせてもらうぜ。」
エリカの様子を見たアガットは声をかけるのをやめて、ダンに話しかけたその時
「……ダン。そういえば昨日………この赤毛小僧と一度手合わせしたいとか言ってたわよね?」
エリカが突然ダンを見て尋ねた。
「………え?ああ……まあね。彼のことはカシウスさんから少し聞いているし……」
「……な…………っ!?(何だか嫌な予感がするぜ………)」
ダンの言葉を聞いたアガットは驚いた後、肩を落としてエリカを見た。
「クク……決まりね。さあ、早く得物をもってらっしゃいな!」
「まあ、今でなくてもいい気がするんだけど………」
「さあ、早く早く………!」
「……わかったよ。じゃあ、ここを頼むね。」
そしてエリカに急かされたダンはどこかに去った。一方エリカは口元に笑みを浮かべてアガットを見て言った。
「……言っておくけど、ケガで引退したとはいえ、ダンは強いわよ。なにせ10年前、カシウスさんに棒術の基礎を指南したくらいだから。」
「なっ………!?」
ダンの意外な過去を知ったアガットは声を上げて驚いた。
「ま、カシウスさんもその後は自分で棒術を極めて、それを娘に教えたみたいだけど。………それでもどのくらいの実力かわかるわよね?」
「へっ、そんな話を聞いちまったらこっちも後には退けねえな………って待て!もう実験は終わりだろうが!?なんでいきなりそんな話になりやがる!?」
エリカに尋ねられたアガットは不敵な笑みを浮かべたが、ある事にすぐに気づいて突っ込んだ。
「……まだよ!ああ、そうそう。ティータの体も調べないとね。万が一、カスリ傷の一つでも付いていたら………ティータ、降りてらっしゃ〜い!」
「う、うん………」
エリカの言葉にティータは戸惑いながら頷いた。
「ティー
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