外伝〜オーバルギア開発計画〜中篇(後半)
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るわ。」
「………行くんだね、エリカさん。」
「ええ。ここまで聞いておいて黙っているわけにはいかないわ。罪人に死を………!」
真剣な表情のダンに見つめられたエリカは頷いた後、目を妖しく光らせどこかに走り去った。
「ええっ………!?お、お母さんっ!?どこ行くのっ………?ま、待ってよ!」
そしてティータも慌ててエリカを追った。そしてその時博士が部屋に入って来たが
「ふごっ………!?」
走り去るエリカに吹っ飛ばされた!
「お母さん!!」
さらにその横をティータが走りながら追って行った。
「な、何じゃい……」
その様子を博士は戸惑いながら見ていた。
「お怪我はありませんか、お義父さん。」
「まあ、なんともないがの。……何を急いどるんじゃ、エリカのヤツは………」
ダンに話しかけられた博士は立ち上ってダンを見て尋ねた。
「ははは……始まるんですよ。例の『実験』が……」
博士に問いかけられたダンは笑顔で答えた。
「君も、相当親バカじゃのう…………」
ダンの笑顔を見た博士は呆れて溜息を吐いた。エリカとティータが中央工房を出て少ししたその頃、アガットは約束の夕方の時間まである為、それまでに掲示板の仕事を片付ける為に遊撃士協会に入った。
〜遊撃士協会・ツァイス支部〜
アガットが支部に入るとすざましい殺気を感じた!
「なっ………!?」
殺気に気付いたアガットはすぐに武器を構えたが、そこにいるのは自分に背を向けた白衣を着た研究者らしき女性だった。
「……………?(いま、スゲェ殺気を感じた気がするが………っつっても、工房の研究者が依頼に来てるだけだよな……気のせいだったか………)」
自分の目の前にいる人物を見たアガットは首を傾げた後、武器を納めた。
「あーら、なんてことかしら………そこの赤毛はアガット・クロスナーじゃない。ククク、憐れなものねー。」
その時女性――エリカが振り向いてアガットを挑発した。
「………あ?」
エリカの挑発を聞いたアガットはエリカを睨んだ。
「処刑の準備をしているところにノコノコやってくるなんてね。丁度良かったわ……直接伝えておきましょうか。実は貴方にぴったりの死に場所が用意してあるのよ。ささ、中央工房に来なさい。」
「誰だあんた………俺に喧嘩売ってんのか?」
「喧嘩だなんてとんでもない。……これは依頼よ。遊撃士アガット・クロスナー宛ての依頼。」
アガットに尋ねられたエリカは不敵な笑みを浮かべて答えた。
「んなワケのわからねえ依頼があるかよ。俺に依頼したいんなら、もう少しまともなヤツを持ってくるんだな。」
「……はあ、困ったわねぇ
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