外伝〜剣帝の苦労〜前篇
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である限り、絶対にいつかプリネを悲しませる!」
「何……?一体それはどういう事だ………?」
「……お姉様、まさか………”寿命”の事を気にしていらっしゃるのですか?」
エヴリーヌの言葉を聞いたレーヴェの疑問に察しがついたプリネはエヴリーヌを見つめて尋ねた。
「……”魔神”のエヴリーヌや”神核”のあるお兄ちゃん、ペテレーネは寿命なんか関係ないし、お兄ちゃんの”魔神”と”姫神”の力の一部を受け継ぐプリネやリフィア達、そして”竜”のツーヤは寿命なんてまだまだの話だけど………そいつは……”人間”は50年ぐらい経てば、年老いて死ぬじゃない……!その時、プリネは絶対悲しむよ……!」
「………………………」
「お姉様…………私の事を心配してくれて、ありがとうございます。………でも、大丈夫です。その件に関してはレーヴェの頑張り次第で解決できるかもしれません。」
エヴリーヌの言葉を聞いたレーヴェは静かに目を伏せ、プリネは静かな表情で見つめた後、優しい微笑みを浮かべて答えた。
「え……」
「カリン……?一体それはどういう事だ……?」
自分の話を聞いて不思議そうな表情をしている2人にプリネは鍛錬場に来る前に母に頼んで、自らの力で”神格者”に至ったブレアード迷宮地下の”闇の訓練場”の主であり、幼いリウイを鍛え上げたのリウイの師匠と言ってもおかしくない女性――ミラ・ジュハーデスへレーヴェを”神格者”にする為の修行をつけてくれるように頼む紹介状を書いてもらった事を説明した。
「そのような人物がいたのか………」
「ええ。……それよりごめんね、レーヴェ。相談もせずに私の独断で決めてしまって………」
自分の話を聞いて驚いている様子のレーヴェにプリネは申し訳なさそうな表情で謝った。
「いや……お前やヨシュアを2度と失わせない力を手に入れる為にも……そしてずっとカリンの傍でカリンを守り続ける為にもありがたい話だ。……それにあの”剣皇”の師の元で修業をさせてもらうなど、戦士としても光栄だ。」
「もう、レーヴェったら………」
口元に笑みを浮かべて語るレーヴェを見たプリネは苦笑した。そしてエヴリーヌを見て微笑んで言った。
「エヴリーヌお姉様……もし、レーヴェが”神格者”になればお姉様も祝福してくれますよね?」
「…………………プリネ”だけ”は祝福してあげる。……フン!そう簡単に”神格者”になれると思ったら、大間違いだからね!」
プリネに微笑まれたエヴリーヌは静かに答えた後殺意が籠った眼でレーヴェを睨み、そして転移してその場から消えた。
「……追わなくていいのか?」
「勿論、後で会いに行くわ。それよりまずはお父様の件よ。……今からお父様の所に行って、さっきの
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