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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
外伝〜剣帝の苦労〜前篇
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るからな。……だが、例えそれでも俺は構わん。カリンが生きているのなら………例えどんな修羅の道であろうと進むのみ。カリンを失った時と比べれば、その程度、大した事はない。」

「あっそ。だったら、プリネと一緒になる夢を見ながらさっさと死ねばぁっ!?」

そしてエヴリーヌは次の攻撃の構えをし、レーヴェも剣を構えたその時!



「そこまでです!」

プリネの制止する大声を聞こえた!

「2人とも………これは一体どういう事!?もはや、鍛錬とは言えない戦いじゃないですか!特にエヴリーヌお姉様!本気でレーヴェを殺すつもりでしたでしょう!?」

「プリネ。……だって………」

近づいて来たプリネに責められたエヴリーヌは気まずそうな表情をした後、顔を下に向けた。

「レーヴェ、大丈夫?」

「ああ。少し怪我をしたが、この程度、かすり傷だ。」

心配そうな表情をしているプリネを安心させるようにレーヴェは微笑した。

「……治療しておくわ。………闇の息吹!!」

微笑しているレーヴェをプリネは治癒魔術を使って傷を回復した。

「もう………何で2人が戦う事になったの?」

「………”戦妃”達のように対戦を誘われて、それを受けただけだ。」

「カーリアン様達はわかるけど、エヴリーヌお姉様が?………どうしてですか、エヴリーヌお姉様。普段のお姉様なら、戦でない限り『めんどくさい』とおっしゃって、鍛錬は滅多にしないのに………それに黙ってはいましたが時折、レーヴェを狙ってどこからか放たれる矢……あれはエヴリーヌお姉様でしょう?」

レーヴェの話を聞いたプリネは不思議そうな表情でエヴリーヌを見て尋ねた。



「だって…………そんな弱い奴がプリネの恋人なんて認めたくないもん………………それに結婚なんてしたら、プリネがエヴリーヌ達と離れちゃうし………」

プリネの言葉にエヴリーヌはレーヴェを睨んで、呟いた。

「愛する事に強さとか関係ありません、お姉様。確かに私とレーヴェは恋仲で結婚も真剣に考えていますが………だからと言ってお姉様達の傍から私は離れません。私は将来、陛下――シルヴァンお兄様や次期女帝となられるリフィアお姉様のお手伝いを……闇夜の眷属と人間達の共存をよりよくする為に”皇女”としてこの城に残り続けるつもりですし。」

「……でも!そいつはいつか絶対プリネを悲しませる!」

優しい口調で説得しようとするプリネの言葉を聞いたエヴリーヌはレーヴェを睨んで叫んだ。

「………なぜ、そう言い切れる。”魔弓将”。……やはり俺がリベールより預けられた”重罪人”だからか?」

エヴリーヌの言葉を聞いたレーヴェは静かにエヴリーヌを見て尋ねた。

「そんなどうでもいい事は関係ない!お前が”人間”
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