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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四話 スカウト
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筒と書類を差し出した。

「と言う訳で、これ。特別講習に参加する為の申請用紙と推薦状ね」

「「?」」

ポカンとしてなのはを見るスバルとティアナ。

「これを持って、本局武装隊の特別講習を三日間受ければ、四日目に再試験を受けられるから」

「え?」

スバルが書類となのはを交互に見る。

「あ……」

ようやく合点が要ったのか、ティアナがハッとしてなのはを見た。

「来週から本局の厳しい先輩達にしっかり揉まれて、安全とルールをよく学んでこよう?そうしたら、Bランクなんてきっと楽勝だよ、ね!」

優しく微笑むなのは。

スバルとティアナの顔に元気が戻ってくる。

「「「ありがとうございます!」」」

スバルとティアナ、それになぜかアスカまで頭を下げた。

はやてがその様子を見て言葉を挟む。

「ま、アスカ君は別として、二人は合格までは試験に集中したいやろ?私への返事は試験が済んでから、って事にしとこうか?」

「「すみません!恐れ入ります!」」

二人は立ち上がって敬礼する。

(どうやら、良い方向へ話は転んだようだ)

アスカは安堵の表情を浮かべた。





アスカside。

スバルとティアナが席を立ち、ドサマギで離脱しようとした所を八神二佐に腕を掴まれて、

「君はまだ話があるんよ?」

と着席させられてしまったオレ。

高町一尉と、ハラオウン執務官、リインフォース・ツヴァイ空曹長も残っている。

なんだ、この状況。

冷や汗をかきつつ、オレは上官軍団を見る。

いや〜、美人さんばっかだ。

こんだけの美人に囲まれてるなら、保険の勧誘なら余裕でハンコ押してるね。

などと下らない事を考えているオレに、八神二佐が遠慮がちに話しかけてくる。

「アスカ君にも考えて欲しいんよ。今すぐと言う事ではないんやけど」

一応、気は使ってくれているらしい。

二佐クラスが直々にスカウトにくるって事は、即答を求められているのが普通だ。

でも八神二佐は、どうやら考える時間をくれるらしい。

「……できるだけ早く、の方がいいんですよね?」

「まあ……できれば、なんやけどね」

たかが二等陸士に気なんか使わなくていいのに、八神二佐はコッチの事情に配慮してくれているようだ。

こんな人が上にいてくれるなら、オレの答えは決まっている。






はやてside

「まあ……できれば、なんやけどね」

私の答えを聞いて、アスカ君は腕を組んで考え始めた。

まあ、無理もないやろ。

どんなに言葉を並べてみた所で、私のやっているのは引き抜き。

これをやられて気分の良い部隊は……まあ、ないわ
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