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SAO:アインクラッド
第35話 ユリエールの頼み
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す」

「ALF?」

「おそらくアインクラッド解放軍の略称だと思うが……」

聞いたことが無いのか首を傾げるアスナに説明する。

「はい、そうです。正式名はどうも苦手で……」

小さく首をすくめながら言うユリエールにアスナは挨拶を返した。

「はじめまして。私はギルド血盟騎士団の……あ、いえ、今は一時脱退中なんですが、アスナと言います。この子はユイ」

「アスナと同じくギルド血盟騎士団を一時脱退中のサキです」

「ソロのカゲヤです」

「KoB……なるほど、道理で連中が軽くあしらわれるわけだ」

連中、昨日の恐喝集団のことか……ということは

「つまり、昨日の件で抗議に来たということですか?」

「いやいや、とんでもない。その逆です。よくやってくれたとお礼を言いたいくらい」

「……」

ふむ、事情が掴めないな……

「今日は皆さんにお願いがあって来たのです」

「お願い?」

「はい。最初から説明します………」

ユリエールはアスナの問いに頷くと話を始めた。







ユリエールの話とは、軍の成り立ちと今のような現状となった理由、そしてシンカーという男性プレイヤーを助けて欲しいというものだった。

「お会いしたばかりで厚顔きわまるとお思いでしょうが、どうか、私と一緒にシンカーを救出に行って下さいませんか」

ユリエールは深々と頭を下げ、言った。

助けに行ってやりたいのは山々だが、他人の言うことをそう簡単には信じれない。
この世界では感傷で動くのはとても危険なのだ。

「残念ながら、その話が本当であるという確証がない限り協力することは難しいでしょう」

「それは……当然、ですよね……」

ユリエールはわずかに俯くと瞳を潤ませながら言う。

「無理なお願いだってことは私にも解っています。でも、《生命の碑》のシンカーの名前にいつ横線が刻まれるかと思うと、もうおかしくなりそうで……」

「わかりました。助けに行きましょう」

「そうだな。疑って後悔するよりは信じて後悔しようぜ。きっと何とかなるさ」

「相変わらずのんきな人ね」

「カゲヤ君はお人好しだね」

「ありがとう……ありがとうございます……」

ユリエールは瞳に涙を溜めながら深々と頭を下げた。

「それはシンカーさんを救出してからにしましょう」

アスナがユリエールににこりと笑って言うと、今まで黙って事態の成り行きを見守っていたサーシャさんがぽんと両手を打ち合わせて言った。

「そういうことなら、しっかり食べて行ってくださいね!まだまだありますから、ユリエールさんもどうぞ」

その後俺たちはサーシャさんの言葉に甘えて子供たちと一緒に食事をした
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