暁 〜小説投稿サイト〜
夜空の武偵
Ammo04。発動! オペレーション『ヴァンパイア・ストライク』
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
う予想は。
原作にも登場するソイツはコーカサスハクギンオオカミ。
それが飛び出してきやがった。
ソイツが来たってことは……クソッ。

「蘭豹、綴、気をつけろ。襲って来るのはコイツ一匹じゃない(・・・・・・)! 群で来てるはずだ!」

俺が叫んだその瞬間。
バキバキっと、木の枝が踏み鳴らされたような音が聞こえ。
視線を周りに向けると、それを感じる。
い、いるぞ。いやがるぞ。
俺達を取り囲むように。
白銀の狼がウヨウヨいやがる!
直接姿を見せたのは僅かだが、解る。
解るぞ。
どこに潜んでるのか、正確な場所が解る。
狼が動いた時、筋肉が動く音と共に関節が擦れる音が聞こえるからな。
確か昔、爺ちゃんや父さんが技の詳細を語っていた『筋肉と関節が擦れる時に発生する音を聞き取る』諜報技。
筋肉感知(マッスルレーダー)』だったか?
訓練を続けるうちに自由自在に聞こえるようになったからそれを使って狼の居場所を感知した。
右に三匹、左に二匹、背後に四匹、そして前方に一匹。
全部で十匹か。

ウォォォオオオオオ__________ン!!!

狼の遠吠えが鳴り響くと、俺達を取り囲んでいた狼達が一斉に襲いかかってきた。俺はFN Five-seveN(ファイブセブン)とデザートイーグルを取り出すと片手でそれぞれ構え、二丁撃ち(ダブラ)で襲いかかってくる狼に鉛弾を浴びせる。
バババッ!
ドゴォォォォォ!
と、左手に持つデザートイーグル、右手に持ったファイブセブンから銃弾が発射され、次々と襲いかかってくる狼に直撃する。

「……この戦いがゲームだったらウルフハンターの称号とか、狼を狩りし者、なんていう称号付きそうだな」

といっても、致命傷を与えないように脊椎と胸椎の中間、その上部を銃弾で掠めて瞬間的に圧迫したから狼は死んでないんだけどな。
銃弾を浴びた狼はドサッ、と地に倒れる。

神経圧迫(compression of nerve)射撃(shoot)……名付けて『プレスショット』。原作で『ロボットレキ』、『狙撃科(スナイプ)の麒麟児』などのあだ名を持つ蕾姫(レキ)が得意とする標的の神経を銃弾で圧迫させ、脊髄神経を麻痺させることで殺さずに無力化する絶技。
この技を使うには常人や普段の俺では無理だ(と思う)が今の俺はガンダールヴ……武器の扱いに関しては誰にも負けない。それが『武器』なら、どんな武器でも使いこなせる自信があるからな!
そんなことを考えながら襲いかかってきた狼を撃っていると残り5匹となっていた。

「とっとと終わらせないとな」

狼退治に時間をかけ過ぎたら、吸血鬼(ブラド)に悟られちまうからな。
まあ、すでに手遅れかもしれないけどさ。
狼が襲ってきたってことは、ブラドやその
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ