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夜空の武偵
Ammo04。発動! オペレーション『ヴァンパイア・ストライク』
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バコみたいなもんを吸って言っても説得力皆無なんだが、綴さん。
父さんも笑ってないで止めろよ。
まあ、さっさと終わらせたいのは同感だけどな。


「ああ、早く終わらせるってのには同感だな。じゃあ、始めるかー、吸血鬼捕獲作戦(オペレーション)『ヴァンパイア・ストライク』を」

俺は父さんから渡された作戦の詳細が書かれている書類を受け取りそれを見ながら答える。
作戦名はヴァンパイア・ストライク。
吸血鬼が住まう城を攻撃して、一網打尽にするという計画だ。
突入部隊は先行班、主力、陽動班の3つ。
俺達は先行と陽動に分かれて行動する。先行は綴と蘭豹。俺は陽動。子供の俺達が先に突入して、混乱させ、相手が油断して隙を見せたところに武偵局の主力部隊が突入するという三段構えの作戦だ。
相手は吸血鬼。
殺しても死なない怪物。
そのくらいじゃないと戦りあえない、というのが武偵局側の意見だ。
父さんは俺達三人いれば大丈夫とか言ってたけど……武偵局の皆さん、ナイス判断!
一般人な俺には吸血鬼の相手は荷が重いから任せますよ!
なんて思いながら準備を整えてから武偵局を後にした。


ルーマニア首都ブカレスト郊外の森。
昼間にも関わらずに太陽の光が当たらない薄暗いその森を歩く俺達三人。
舗装されていない獣道が続き、体感的には20分くらい歩いた頃だろうか。
森の中というのは変わらないが開けた場所に出ることができた。
周りを見渡してみると、杉や檜、楠などの様々な種類の木々がまるで根元から引っこ抜かれたかのように散乱していた。

(巨木もあるぞ?? この荒れようは自然現象ではないな……根元から引っこ抜かれてるし。かといって人間の仕業とも思えないな、ウチの爺ちゃんなら出来そうだけど)

「わはは、これは筋トレに使えそうないい巨木ではないかー」などと言って巨木を引っこ抜く爺ちゃんの姿を脳内で想像してしまう。
さもありなん、だな。
そんなことを考えながら、倒れている樹木を見ていると、ある気配……いや、『音』が聞こえた。
(関節が擦れる音が聞こえるな、人間というより、4足歩行しているような感じの……数は4、いや5。野生の獣か、あるいは……)
音がした方向に意識を集中させると、それは聞こえてきた。

アオオオォォォ________ン!

(チィッ、やっぱり(・・・・)いやがったか!)

「な、なんや?」

「……ウソ、だろ?」

蘭豹や綴もソイツの登場にはビックリしている。
ガサッと草むらから飛び出してきたソレは4足歩行の獣。
それは、銀色をした、巨大な__________狼。
そう、オオカミが飛び出してきたのだ。
綴じゃないが、ウソ、だろ? って思いたい。
しかし、予想はしていた。出てくるかもしれないとい
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