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夜空の武偵
Ammo03。修行の成果
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撃だ!」

リーダーの男の声により、我に返ったのか周りの黒服達も銃を俺に向けてきた。
こんな子供相手にそんなもの向けるんじゃねえよ。
まあ、全然怖くねえけどさ。爺ちゃん、父さんが向ける殺気に比べたら全く怖くない。
判断基準が可笑しいのかもな……普通ってなんだろう?
とは、いえ、さすがに一斉射撃を防ぐ技はまだ覚えてない。
原作の(・・・)技では……。

ガガガァァァ、と迫り来る銃弾。
俺は抵抗しないで身体一つでそれを受け止める。
この技に銃や刃物は必要ない。
身体一つあれば誰にも出来る。
(ちょっと痛いけど、少しの我慢だ)

いくぜ。星空流防弾格闘術。
筋肉銃弾返し(マッスルバスター)!』

銃弾が俺の体に当たった瞬間、ギィィィーンッ!
銃弾は弾かれて180°方向転換して撃った男達の銃身にそのまま返り。
ガガァン!
内部破壊を始めた。
それは原作金次がやっていた全身を使って銃弾を相手に弾き返す銃弾返し(カタパルト)、そして銃弾を銃口に撃ち返す銃口撃ち(チェッカー)……の筋肉版。
技の原理は非常に簡単だ。迫る銃弾を身体の筋肉のみ(・・)で弾く、ただそれだけ。
道具も装備もいらない。原始的な防衛術。
筋肉一つあれば誰にも出来る!
五年ほど筋トレすれば出来るようになる!
筋肉は最強! 筋肉は正義!
筋肉ハ嘘ツカナイ。
サア、御一緒ニ……!

「筋肉ハ世界ヲ救ウ?」

ナゼカタゴトで疑問系なのかは自分でもわからん。
ただ、爺ちゃんや父さんとの訓練の日々を思い出しながらやったらそう言ってた。
筋肉ハ最強! もう、それでいい。
何も考えるな、感じろ。
唖然とするリーダーの男に俺はナイフを持ったままガンダールヴの速度で近づき左手でバリッツ……これも父親仕込み……を仕掛けて投げ飛ばし、無力化し、手錠をかける。

「馬鹿な……お前、本当に人間か?」

「さっきも言ったけど、ただの小学生だよ。
ちょっとした特異体質を抱えるどこにでもいる普通の、ね」

つい金次みたいなことを言ってしまう。
しかし今なら金次の気持ちが良く解る。
先天性筋形質多重症なんてもんを先祖代々受け継いでる家系に生まれ育っちまったせいで、肉体的にはバケモノだからな。俺は。精神(自分)的には普通のつもりなんだが………まあ、考えても仕方ないな。
さて、後は……

「おらおら、死ね、死ね! 死に晒せ______!」

「ふん、こんな程度かぁ。戦いがいがないな。ま、この後の尋問では楽しませてくれよ?」

黒服達を制圧する蘭豹と綴をどうやって止めるか、だ。
とりあえず、あの二人が暴走する前に応援呼ぶか……。

(父さん、早く突入して!)

外に待機してるであろう父さんに連絡して後は丸投
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