第43話空を飛ぶのは案外簡単
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
アリーside
2025年1月21日、シルフ領・《スイルベーン》
もうすぐリーファちゃんが言った待ち合わせ時間、私達《リトルギガント》は3分ほど前にログインしてきた。竜くんーーーライリュウくんもついさっきログインしてきた。彼のステータスはSAOの時と同じだったらしく、戦闘には差し支えないと本人は言っていたけど、それだと運営にチートキャラだと見なされアカウントを削除される可能性も否定出来ないため最低でも文字化けして使えないアイテムを捨てる事にした。思い出深いアイテムもあったらしく、相当悩んだ末に文字化けしなかった物以外を捨てたから、結構へこんでたなぁーーー
「大丈夫・・・?」
「ああ、幸い《ドラゴンビート》と昔の写真データは生き残ってたから・・・ギリ大丈夫」
《ドラゴンビート》というのは、SAOクリアまでライリュウくんが愛用していた両手剣らしい。その剣を作った鉱石は、SAO時代に《リトルギガント》が倒したイベントボスからドロップした物だった。それを鍛冶屋のリズさんに頼んで強化してもらったのが、《ドラゴンビート》ーーーそんな中、待ち合わせ場所のこの酒場に金髪ポニーテールの《シルフ》の女性プレイヤー、リーファちゃんが入ってきた。それと間髪入れずに、キリトくんもログインしてきた。
「・・・やあ、みんな早いな」
「ようキリト!」
「俺達もさっきインしてきたところだ」
「オレもそこまで経ってないな」
「キリト!早くユイちゃんに会わせてくれや〜!」
「キャンディ落ち着いて・・・」
「あたしもさっき来たとこ。ちょっと買い物してたの」
キリトくんの挨拶から始まって、ライト、ミスト、ライリュウくん、ユイちゃんに会いたくてウズウズしてるキャンディ、私、リーファちゃんの順に軽く挨拶をした。買い物かーーー私は《ウンディーネ》だから回復魔法は使えるけど、回復アイテムもしっかり補充しとかないと。
「俺も色々準備しないと。コイツじゃ頼りないし・・・」
「オレも装備揃えないとなぁ・・・この両手剣、全然しっくり来ない」
そういえばキリトくんもライリュウくんも昨日ALO始めたんだよね。それなら装備も初期の物だから、ステータスが高くても《世界樹》まで行くのに困るよね。
「うん。じゃあみんなで武器屋に行こっか。お金どのくらい持ってるの?」
まずは二人の装備を揃えるためにみんなで武器屋に行く事にした。二人はシステムウィンドウを開き、所持金を確認し始めた。ALOの通貨は《ユルド》となっている。二人はその《ユルド》の表示を見てーーー顔を少し青く染めた。もしかしたらSAOの所持金がALOの所持金に還元されているのかも。キリトくんは左胸のポケットに入っているユイちゃんを起こし
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ