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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic1-G移ろいゆく季節〜Elder sister〜
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内に立てこもり、今し方捕まえた連中を解放するように条件を出してきてる、とのことだった。
「とにかく、配置し直しだ! 総員、現場へ急行!」
「人質の身の安全を最優先! 絶対に傷つけてはなりません!」
そういうわけで、あたし達は捜査車両に乗り込んで現場まで直行。その途中、車内で現場の映像を観る。空きビルの4階のベランダに男3人と幼い女の子3人が居て、男たちは女の子たちの首に腕を回して魔力ナイフを突き付けてる。
「うそだろ、おい・・・なんの冗談だよ、こりゃ・・・! ラグナ・・・! だって今日は、お袋や友達と買い物に行くって・・・!」
ヴァイスが頭を抱えて狼狽し始めた。あたしがシグナムに視線を移すと、「右端の少女、ヴァイスの妹だ」そう教えてくれた。狼狽するのは当然だった。人質にされてる女の子の1人が、ヴァイスの妹だったのだから。
そして現場に到着して・・・
「スナイパー班は指定の位置にて待機! 航空隊は対象ビルの屋上にて待機! 陸戦部隊は隠密にビル内部へ突入、4階にて待機!」
指示通りにあたし達は動く。スナイパーの1人であるヴァイスは「待ってろ、ラグナ! 必ず助けてやるからな!」血相を変えて指定のビルへ向かって走って行った。そしてシグナムも「また後でな」他の空戦魔導師たちと一緒に移動。あたしとクラリスも、ビル内に突入するために移動開始。
(ルシル・・・)
前線本部である指揮通信車両に乗ったままのルシルは、うちの部隊長や捜査主任と一緒にモニター監視。こう言っちゃホントに悔しいんだけど、アイツが出れば冗談みたいにすぐに片付くんでしょうね。
「アリサ、急いで」
「ええ!」
クラリスや同僚たちと一緒にビル内に突入。その間にも外の様子を見られるように小型モニターを展開しておく。被疑者3人はあたしたち局員が集まって来ているのが判ったみたいで、なんか大声で叫んでるみたい。
「いつ人質に手を出すか判らない今、さっさと位置に着いた方が良いわね」
「早く泣いてるあの子たちを安心させてあげたいね」
捜査主任がネゴシエーター(交渉人資格があるしね)として交渉を開始したのがモニターに映し出される。その間にあたし達は所定の位置に陣取り、突入の合図を待つ。ちなみにあたしとクラリスは、被疑者の居る部屋の出入り口のドア前で待機。あとはヴァイス達スナイパーが被疑者の武装なり本体を狙撃して、あたし達は人質を救出、航空隊が外から被疑者を確保すれば事件解決よ。
『これよりスナイパー班による狙撃が開始される。各員、突入準備!』
モニターに映る被疑者3人はピリピリしていて、捜査主任の交渉や説得には全く耳を貸してないわね。大人しく投降すれば、痛い目に遭わずに済んだのに。
『こちらスナイパー班。撃ちます!』
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