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Eipic1-G移ろいゆく季節〜Elder sister〜
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・・明・・・? あぁ、ああ・・ああ・・・あぁぁぁぁあああああ・・・ああああああああああああっ!!」

非情な宣告が下された。それを聞いたヴァイスがハッと顔を上げて、両手で頭を抱えて悲痛な叫び声を上げた。だけど、まだ諦めるには早いわ。

「アイツなら・・・! ルシルならきっと・・・!」

救急車両から飛び出したあたしは、本部へと向かって走る。その途中で、ひとり現場を歩くルシルを発見。あたしは「ルシル!」の名前を呼んで、アイツの元に走る。

「あぁ、バニングス陸曹。お疲れ様です。事後処理に混ざらなくても良いのですか?」

するとルシルはチラッとだけあたしを見ては他人行儀にそう言って、別のところへ向かって歩き出そうとした。だから「待ちなさいよ!」引き止める。

「なんですかバニングス陸曹。僕はそれほど暇ではないんですが」

「はあ? 僕ぅ? ふざけてんじゃないわよ! あんた、ずっと事件のこと観てたんでしょ! だったら民間人に負傷者が出たことも判ってんでしょ!」

「あぁ、ヴァイス・グランセニック一等陸士の誤射。酷いものでしたね。撃たれた子も可哀想に」

ルシルはそれだけを言って、また立ち去ろうとした。あたしの怒りボルテージは臨界点近くまで行った。なんでそこまで判っていながら、思っていながら、そんな他人事みたいでいられるのよ。

「それだけ!? 言うことはそれだけなわけ!? マジでふざけてんなら承知しないわよ! アンタなら治せんでしょ! だったらなんで放っておくのよ!」

肩を掴んで無理やりあたしの方に振り向かせたら、「はぁ・・・。ふざけているのはどっちだ?」ものすごい怒りオーラを放ったルシルがそう言って、「っ・・・!」あたしの手を振り払った。

「な、なによ・・・」

「ふざけているのは・・・君だ、アリサ・バニングス陸曹。何故解らない」

「・・・?」

あたしの何がふざけてるわけ?って言い返そうとしたら、「セインテスト査察官!」ヴァイスがルシルの側に駆け寄った。

「頼んます! 俺の妹が、俺の不注意で左目の視力を失いそうなんす! セインテスト査察官なら治せると聞きました! お願いします! どうか、この通りっす!」

90度まで頭を下げたヴァイス。それでもルシルは「無理だ」簡潔に断った。あたしの怒りボルテージがとうとう臨界点突破して、「いい加減にしなさいよ、ルシル!」アイツのネクタイを引っ掴んでやった。

「・・・俺は査察官としてこの場に居る。君は捜査官としてここに居る。俺たちは医務官じゃない。医務官になんの話も通さず、捜査官である君が、査察官である俺を、プロの医務官の意向を無視して、勝手に医療行為をさせようというのか?」

「「っ!」」

「アリサ。俺たちは管理局員なんだよ。組織に属
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